出会い系で知り合った看護師はとても良い女だった
誰に似てるとかないな…顔は普通、タレ目が可愛かった。
肌が真っ白で、ショートの明るめの髪によく似合ってた。
この人はなかなか会ってくれなかった。
1ヶ月くらい引っ張られたかね。
電話も何度もした。
やっと新宿で会う事になった。
当時俺は22歳。
29歳のトモがとても落ち着いて見えた。
飲んだ後、
トモ「じゃあ今日は帰るよ」
俺「えー!だって俺帰れないよ(嘘)」
トモ「知らないよそんなのwww君がまだ飲むって言ったんだよ?自業自得ww」
俺「…ひどいorz(嘘)」
トモ「うーーーん…仕方ないなあ…」
しばらく沈黙して
トモ「今日はうちおいで」
俺「本当!?ありがとうo(^-^)o年下の純粋な青年を襲ったりしないで下さいよ?w」
トモ「君何言ってんのww」
こんな感じだった気がする。
新宿から初台のトモの家にタクシーで向かう。
トモの家は綺麗なマンションだった。
さすが看護師、稼ぎが違う…ベッドは1つだったので、シャワー浴びてもちろんベッドで一緒に寝る。
しばらく離れて寝ていたが、頃合いを見て後ろから抱きつく。
トモ「…ちょっと?君、何してるの?」
俺「いや何って…」
トモ「何にもしないんだよね?」
俺「いやまあそうは言ってもこの状況じゃ逆に失礼かと…」
唇にキスをするが、トモは無反応しばらく無言。
トモ「…はぁ…仕方ないか。男の子だもんね。私が連れ込んだようなもんだし、好きにしていいよ」
ありがとうございますm(._.)m
お言葉に甘え服を脱がす。
トモは背が低いのでスタイルはそんなに良くなかったが、何とも言えない色気のある身体だった。
ウエストは凄く細くて、色白の肌に柔らかい胸が印象的だった。
愛撫しても反応はほとんど見せない。
ただピクっという僅かな反応と、微かに漏れる吐息、濡れていく身体でトモの感じ方を見ていた。
俺「挿れていい?」
トモ「うん…いいよ。今日は大丈夫」
というので生で挿入。
俺は正直上半身を起こして胸を揉んで相手の表情を見ながらするのが好きなんだが、
「こうじゃなきゃイヤ。痛い」
とトモが言うので完全に抱き合う形で正常位で挿入。
トモの中は不思議な感覚だった。
締まる、というのトモ違うとろける感じ。
あれもテクだったのだろうか。
お互い強く抱き合い、トモの微かな
「…ぁ……ん…」
という反応を耳元で確かめつつ、果てた。
次の日の朝帰って以来、しばらくトモとはお互い連絡を取っていなかったが、新入社員だった俺は会社でミスを怒られ、何となくトモに電話した。
するとトモは
「いいよ、うちおいで」
と言ってくれた。
あれ?今日は優しい…その日のトモは優しかった。
押し付けがましい優しさアピールは全くなかったが、手料理を作ってくれたり黙ってコーヒーを入れてくれたり。
その日からトモの家での半同棲が始まった。
俺の職場にはトモの家からの方が近かったので、次第にトモの家から通うようになった。
必然的にスーツやワイシャツ、ネクタイ等も持ち込んだ。
トモは顔はとびきり可愛い訳じゃないが、本当にいい女だった。
自分もハードな仕事にも関わらず、日勤の時も夜勤の時も必ず俺の食事を用意していてくれた。
家事も全部自分でやり、俺の誕生日には恵比寿のバーでサプライズパーティーを開いてくれたり、俺がずっと欲しがってたエルメスのバックを買ってくれたり、こっちが「やり過ぎだろ!」って思うくらい。
トモには本当に頭が上がらない。
そして、一緒に暮らしてからも、トモからは「付き合って」という言葉を聞いた事がなかった。
トモの家から何故出ていこうと思ったかは覚えていない。
凄く居心地のいい空間だったし、トモの事も大切だった。
だが、なぜだか俺に恋愛感情は芽生えなかった気がする。
半同棲は半年くらいだっただろうか、彼女は30歳になっていた。
結婚するつもりのない俺なんかと一緒に暮らしている時期ではない、と俺は考えたのかもしれない。
「ゴメン、好きな人が出来た」
と嘘をついた。
トモは
「そう…」
と悲しそうに笑った。
「仕方ないね。私達、付き合ってるわけじゃないし。でも楽しかった。お仕事頑張ってね」
俺が逆の立場だったら、半年間暮らした相手にこの別れの言葉をかけてあげられただろうか。
絶対に無理だ。
年齢だけじゃなく、本当に「大人の女性」だった。
まとめた荷物はスーツケース2つ分にもなっていた。
その後、トモから一度だけ連絡が来た。
「結婚した」
と。
何でも、お相手は俺と住んでた時に
「ここのお店、今度一緒に行こうね」
と言ってた店のシェフだそうだ。
「本当に俺と一緒に行かなくてよかったw」
彼女を男が放っておくはずはない。
そして、彼女と結婚した人は必ず幸せになれるだろう。
こんなカス野郎と一緒に時間を過ごしてくれてありがとう。
そして、あなたの人生の邪魔にならなくて本当によかったです。
お幸せに。