AV会社に妻の寝取られ映像を依頼した体験談
子供はおらず、夫婦二人でマンションに暮らしております。
妻はS子と言います。容姿は人並みですが、笑顔が可愛らしく、また性格が明るくて周囲への気配りにも長けているので、婚前はそれなりに男性にモテました。
性に関しては至ってノーマルですが、決して奥手な方ではなく、結婚当初は週に2~3回励んだものです。
ただ、最近は多くの御夫婦と同様にマンネリ気味で、夜の生活もかなり減っていました。
自分の寝取られ願望に気付いたのはある洋画を見たのがきっかけでした。
決して仲の良くない夫婦が旅行中に犯罪者に拘束され、奥さんが縛られた夫の目の前で凌辱されるシーンがあるのですが、野性的な男に肉体を貪られるうち、普段から快く思っていない夫へのあてつけからか、次第に快楽に身を委ね、遂には男と一緒に果ててしまうといった強烈な内容でした。
登場する女優をS子に置き換えて妄想すると、自分でも驚くくらい興奮したのを今でも鮮明に覚えています。
ただ現実にそのような性癖や願望を妻に打ち明けられる訳もなく、その手のビデオやサイトを見て憂さ晴らしをする生活を送っていました。
ある晩、妻が就寝後、いつものように寝取られ系の掲示板を眺めていると、そこで興味を引く書き込みに出会いました。
それはアダルトビデオ製作会社のPRで、個人的に楽しむためのプライベートビデオ製作の売り込みでした。
その日はお酒が入り幾分気が大きくなっていたこと、また、長年の願望が鬱積していたこともあって、なかば勢いで応募しました。
当然、妻の合意はありませんので、話が進む可能性は限りなくゼロに近いことをよく認識した上でのことでした。
(どうせアドレスの収集が目的だ。返信なんて来ないさ)
そうたかをくくっていましたが、それから二日後、なんとその会社から返信が届きました。
私は胸の高鳴りを禁じざるを得ず、急いでメールをあけました。
冒頭は応募に対する御礼に始まり、会社概要や料金案内が書かれていました。
続いて早速具体的なプランが提案されていました。
彼らは、相手に内緒ということであれば、まずは普通のマッサージからスタートし、反応を見ながら次の展開を決定する方法を推奨し、男優の選定方針、場所や時間の設定、更には過去の失敗事例までも紹介し、俄然私の想像力を掻き立てると、最後はとにかくチャレンジしなければ何も進まない、と殺し文句で括っていました。
私は携帯を手に取り、妻に煙草を買いに行くと告げて家を出ると、近くの公園で電話をかけました。
翌日の会社帰り、雑居ビルにある彼らのオフィスに寄ると、以後の展開は一気に進みました。
マッサージを施術する男性には、いかにも妻が好みそうなタイプを選びました。
Kさんという男性で年齢は38歳、色黒でガッチリとした野性味の溢れる二枚目です。
担当者の評判も良く、特に普段の物腰の低さとセックスの激しさとのギャップが彼の一番の魅力だとことでした。
後日、都内の居酒屋でKさんと直接二人で打ち合わせをすることになりました。
待ち合わせ場所に着くと、独特のオーラを携え、豪快にジョッキを仰ぐガッチリとした男性の後ろ姿が目に入りました。
私は他の客を見渡すまでもなく、すぐにそれがKさんだと分かりました。
「Kさんですか?」
「はじめまして。Kです。この度は僕を選んでいただき光栄です。さあ、おかけください」
私が着席すると、Kさんは店員を呼び止め、ビールを注文します。
ほどなくして店員が運んで来ると、小さく乾杯して二人で飲み始めました。
緊張がほぐれるまでは世間話でも、と考えていると、Kさんが先に口を開きました。
「では、まず奥さんの写真を拝見しても良いですか?」
いきなり本題に入り少し戸惑いましたが、私は持参した妻の写真を取り出しました。
「そんな美人ではないですが、私には勿体ないくらいの妻です」
少し気恥ずかしさを感じながらも手交すると、Kさんは写真を眺めながら頷きました。
「うん。可愛らしいですね。正直、僕のタイプです。必ず旦那さんの願いを果たしてみせますよ」
リップサービスと分かっていても、妻を褒められて悪い気がする訳もなく、私は残っていたビールを一気に飲み干しました。
私はタバコをくわえ火をつけると、はやる気持ちをなだめるようにゆっくり煙をはきました。
「それで、具体的なプランをすりあわせたいのですが」
「奥さんには秘密と聞いてます。大事なのは焦らないこと。まずは旦那さんがお客さんという設定でスタートしましょう」
「場所はどうしましょう?」
「ご自宅です。他の場所では理由づけがどうしても不自然になってしまいます。不信感を抱かせないことが最優先です」
「わかりました。Kさんの予定は?いつが良いですか?」
「善は急げです。明日にしましょう。平日は旦那さんも残業があるでしょうし」
「明日ですか?妻にはまだ何も話してませんし…」
「今日帰って話して下さい。明日の夕方に伺います。それとお願いがあります。夕食を一
緒に取れる流れにしてもらいたいのです」
「なかなかハードルが高いですね。それこそ妻も不自然に思うのではないですか?」
Kさんは、ビールを片手に笑いながら答えました。
「ハハハ…旦那さん。もともと富士山よりも高いハードルですよ。それと…奥さんへの施術にたどり着けてはじめてスタートラインに立てると思って下さい。焦らないのはそれからの話です。それまではスピード感をもって物事を進めましょう。無駄に費用がかさむだけですよ」
Kさんのもっともな指摘に私は頷かざるを得ませんでした。
千鳥足で帰宅すると妻がパジャマ姿で出迎えました。
「おかえりなさい。あら、飲んできたの?」
「ああ、課長に誘われてね。ほとんど部長の愚痴で終わったよ」
私はワイシャツを脱ぎながら横目で妻のお尻を眺めました。その柔らかい膨らみをKさんに鷲掴みにされる姿を想像し、鼓動が早くなります。
「明日なんだけどさ…」
「うん?何?お仕事?」
「いや、最近残業が多いせいか、肩こりが酷くてね。同期の榊原がいい先生を紹介してくれたんだ。突然の話で悪いけど、17時に家に来ることになった」
一瞬動きを止めた妻の反応が気になります。
(やはり唐突すぎるか…)
しかし、そんな心配をよそに、妻は笑顔で振り返りました。
「良かったね!最近遅かったし、疲れが溜まってるんだね。上手な人だったら私もお願いしていい?最近体がだるい気がして」
予想外の返事に思わず声が裏返ります。
「もちろん!凄く巧いらしいからS子も試してみなよ」
「うんっ!楽しみ!」
深夜、Kさんに帰宅後の妻とのやりとりを報告すると次のような返信がありました。
(メールありがとうございます。思ったより警戒心がない奥さんで良かったです。明日はこの調子で奥さんに施術するところまで持ち込みたいですね。展開も早くなりそうです。頑張ります)
当日、妻は朝から家の掃除をし、お昼前には夕飯にリクエストしたカレーも出来ていました。
一通りの用事を済ませ、しばらく休憩すると、約束の1時間前には洋服に着替え、化粧を直し始めました。
私はそんな健気な妻を眺めながらわざとらしく言いました。
「聞いていないけど、多分、先生はお年寄りだよ。そんなにお洒落しなくても大丈夫さ」
「そうだろうね。イメージ的には白い髭をはやしたお爺ちゃんって感じかな?でも、相手が何歳でも綺麗にしておかないとね」
そういって微笑む姿が、いつにも増して愛しく思えました。
そして、ついに時計の針が17時を指します。直後にチャイムが鳴り、二人で玄関に向かいます。
扉を開けると、そこには爽やかな笑みを浮かべたKさんが立っていました。
「こんばんわ。Kと申します。本日はお呼びいただきありがとうございます」
「お待ちしておりました。○○と申します。こちらこそ、わざわざお越しいただきありがとうございます。こちらは妻のS子です」
妻は、あらかじめ抱いていた想像と異なり、若くてハンサムな男性の登場に驚いているようで、髪を触りながら恥ずかしそうに小さく会釈しました。
「さあ、お上がりください」
うつ向いたまま声を発しない妻に代わり、私はKさんを部屋に通しました。
妻はそのまま台所に向かいお茶の準備に取り掛かりました。
その後、三人でお茶を飲みながら軽く雑談を始めます。Kさんのジョークを交えた巧みな話術に、最初は緊張気味だった妻も次第にリラックスしてきたようです。
15分ほど会話を楽しんだ後、Kさんが立ち上がりました。
「では、御主人。早速マッサージを始めましょうか。場所はどうしましょうか?」
「ええ、和室に布団を引いてますのでそちらでお願いします」
私はKさんを和室に案内し襖を閉めました。そして、布団の上にうつ伏せになると、風間さんが肩を揉み始めました。
半分芝居とは言え、隣室には妻が居るため、時折それらしく会話をしながら30分が経過しました。
いい頃合いかなと考えていると、Kさんが無言でポンッ、ポンッと肩をたたき、妻の居るリビングを指差して頷きました。何を言いたいのか理解した私は、一人で妻の元へ戻ります。
リビングでは、ソファーに座って読書していた妻が雑誌を置き、私の様子を伺いました。
「どう?肩こりは治った?」
「やっぱりプロだね。全身が軽くなったよ。KさんにS子のこともお願いしておいたよ」
「えっ?本当に?どうしよ…」
妻のやや困惑とも受け取れる表情を見て、私は敢えて清々と返しました。
「昨日、してもらいたいって言ってたから。問題でも?」
「いや…特に問題は…」
一瞬、何か考え込む様子を見せた妻でしたが、すぐに明るい表情を浮かべて立ちました。
「じゃあ、行ってくる!」
そう言うと髪を直しながら、Kさんが待つ和室に向かいました。
妻への(普通の)マッサージにはKさんも気合いが入ったようで、妻も大変満足した様子で戻ってきました。
待っている間、あり得ないと分かってても色々妄想しましたが、時々聞こえてくる妻の笑い声がすぐに現実に連れ戻しました。
その後出来レースですが、帰ろうとするKさんにカレーを勧め、三人で晩御飯を食べました。
そして最後に「駅まで送る」との名目で、玄関で妻が見送る中、Kさんと二人で家を出ました。
「妻の反応はどうでしたか?」
「今日は普通のマッサージです。間違っても変な所に触れないよう細心の注意を払いまし
た。でも、奥さんとの会話は弾みましたし、警戒心も低いようですので、最高の滑りだし
でしょう」
「それは良かった。今後はどのように?」
「今日のようなプロセスを隔週で2~3回繰り返しましょう。信頼と親近感を更に高めて、その後の展開を優位に進めます。ところで…奥さん…写真で見るよりも断然可愛らしいですね」
「いえいえ。でも、Kさんのモチベーションが上がってくれれば、大変嬉しいのですが」
「それに、なんと言うか、男好きのする体ですね。マッサージ中、無性にムラムラしました。正直、抱きたくなりました」
「本当ですか!それなら、早く私の願いを達成して下さい!」
「任せて下さい。一義的には旦那さんのためですが、僕、セックス狂なんで。自分のためにも、全身全霊をかけて成功させます」
それから1ヶ月、この会話にあるプランを無事にクリアすることができました。
そしてその間、妻はKさんへの好感度を劇的に深め、私抜きでも気軽に会話を楽しめる友人の様な関係にまで到達していました。
いよいよ、次のステップを試みる時がやって来ました。
その前日、Kさんと電話で話し合いをしました。
「Kさん、明日で5回目です。そろそろ進展を…」
「そうですね、少し変化を加えましょう。それに際して1点お願いがあります。僕が到着する1時間前に急に出社しなければならなくなったことにして、奥さんと僕を二人きりにして下さい。ちなみに今まで会社に泊まったことはありますか?」
「繁忙期はしょっちゅうです」
「それは良かった。明日、奥さんへのマッサージを19時目処に始めます。その直前に『泊まりこみになる』と電話して下さい」
「わかりました。やっと動きだしますね。興奮してきました」
「僕もですよ。ただ、あまり過度の期待はしないで下さい。奥さんの反応如何で無理は控えます。それと、明日は僕のカバンに隠しカメラを仕込みます。内容を問わず、あとで旦那さんに映像をお渡しします。最後に、奥さんはお酒を飲めますか?」
「強くないですが、好きですよ。よく一緒に晩酌してます」
「では、出社する時、僕にビールを出すよう奥さんに指示しておいて下さい。あとは僕が何とか飲ませます」
「酔わせてガードを下げるということですね」
「羞恥心を軽減するのが目的です。無理矢理とかは全く考えていません。旦那さんが見たいのはそんなレベルの低いものではないはずです」
「おっしゃるとおりです。妻が自分の意思で股を開くところが見たい。淫乱な妻の姿を…」
当日、私は朝から落ち着きませんでした。しきりに時計を見ては、大して進んでいない時間にもどかしさを感じていました。
そして、Kさんの来訪に備え、妻がお化粧直しを始めた頃、17時にセットした携帯のアラームがようやく音をたてました。
妻に聞こえるよう、大きめの声で一芝居うつと、急いで会社に行く準備をしました。
「悪いけどちょっと会社に行ってくる。18時にKさんが来るけど、そんなに時間かからないと思う。ビールとつまみを出して待っててもらってくれ」
「うん、わかった。休みの日まで大変ね。お仕事、頑張って!また状況を連絡してね」
「ああ、19時ぐらいに連絡する。それと、料金は前払いしてるから、万が一帰れない時はS子だけでもマッサージしてもらって」
笑顔で頷いた妻は、玄関で無邪気に手を振りました。
私は駅までの道のりをゆっくり歩くと、電車に乗って三つ先の駅で下車しました。
近くのネットカフェに入店すると、時刻は17時45分を少し回ったところです。
飲み物を用意して、リクライニングシートに座ると、
Kさんから『もうすぐ家に到着します。19時の電話、忘れずにお願いします』とメールが来ました。
その後の1時間は、日中など比較にならないほどの長い時間を過ごした気がします。
トゥルル…トゥルル…。
5回目のコールが鳴り終わる直前、妻がいつもの明るい声色で電話に出ました。
「はい、○○です」
つい先程まで聞いていた声なのに、妙に愛しく、懐かしい気がしました。
「あっ…俺だけど。Kさんは?ちゃんと来てる?」
「うん。今、ビールを飲んでいらっしゃるわ。私も少しいただいていたの。血行が良くなって、治療の効果が上がるんですって」
Kさんの目論見はうまくいっているようです。
「そうか…それは良かった。ところで、今日は会社に泊まり込みになりそうなんだ」
「えっ…?大丈夫なの?何かトラブルがあった?」
「いや、大したことじゃない。心配しなくていい。それより、Kさんにそう伝えて、絢子だけでもマッサージしてもらって」
「あ…、うん、わかった。もし、帰れそうな時は連絡して」
「多分無理だけど、その時は連絡する。じゃあ、仕事に戻るよ」
携帯を切ると、すかさずKさんにメールを打ちました。少しでも妻の様子を聞きたくて、我慢できませんでした。
(メールしてすみません。ご指示通り、会社に泊まると伝えました。妻もお酒を飲んでいるみたいですね。どんな感じですか?頃合いみて返信下さい)
20分後、携帯から待ちに待ったメール受信音が鳴り響きました。
(奥さんは今、台所でお皿を洗われています。ノリがいいですね。ビールをお注ぎすると、グラスを空けてから差し出してくれます。顔は真っ赤ですし、目もうるんでます。僕のペースに付き合って、かなり無理されているのかも…。まあ、酔えば酔うほど、これからの展開に期待できます。事実、飲み始めてから奥さんの姿勢が崩れ、弛んだ胸元から黒いブラジャーが見え放題だし、たまにスカートが捲れて太ももを見せつけるし、誘われてるのかと勘違いしてしまいます。今からマッサージです。帰る時に僕からメールしますので、それまで旦那さんからは絶対に連絡しないで下さい)
Kさんのメールに書かれた妻のだらしない姿が、映画に出てくる女郎のイメージと重なり、心臓が激しく鼓動を打ちました。
それから先はただひたすらKさんのメールを待ちました。
20時にはマッサージを始めているはずなのに、21時をまわっても音沙汰ありません。
(もしかして…既に?いや…S子に限ってそんなはずは…。でも、相手がKさんなら…)
期待と、それを否定しようとする複雑な思いが、頭の中をグルグルと回ります。
そして、22時15分。再び携帯が音を立てました。
(たった今、お宅を出ました。ソフトですが、個人的には今後に期待できる内容だったと思います。帰ったら今日のことを聞いてみて下さい。奥さんのお話と後日お渡しする映像を比べてみてはいかがですか?では)
Kさんの勿体ぶった報告に多少苛立ちを感じましたが、とにかく妻に元に帰りたくて、急いで電話しました。
「あっ、もしもし、俺だけど」
「あなた~?電話待ってた~。お仕事どう?やっぱり泊まり?」
「いや、それが予想外に早く終わって。今から後片付けして、退社するよ。Kさんは?」
「うん…帰ったよ…」
「そうか…そうだよな。また後で話を聞かせて。取り敢えず急いで帰るから」
はやる気持ちを抑え、時間を調整しながら、家路につきます。玄関では妻が艶っぽいネグリジェ姿で出迎えてくれました。
遅い晩御飯をとり、風呂に入ってさっぱりすると、ソファーで本を読む妻にいよいよ今日のことを尋ねてみました。
「そう言えば…Kさんって何時に帰ったの?」
「えっ?そうね…あなたから電話が来る少し前かな…」
「ほう…ずいぶん長く居たんだね。そんなに遅くまで何してたの…?」
「おしゃべりをしながら…マッサージしてもらってた…」
「じゃあ、いつもより念入りにやってもらえたんだ?」
この時、一瞬だけ妻が羞恥の表情を浮かべたように見えました。
嫉妬した私は、さらに意地悪な質問をしてみたくなりました。
「普段と同じようなマッサージだったんだよね?」
「えっ?普段と…?うん…そうだね…。多分…」
思惑どおり、髪を触りながら動揺しています。
やはり、Kさんの報告にあったように、妻にそうさせる何かがあったことは確実のようです。
「んっ?多分って?」
「実はビールを飲みすぎちゃったみたいで…、その…あんまり覚えてないの…」
「そんな酔ってたんだ?でも、電話した時には、しっかりと受け答えしてたよ?」
「でも…途中からだんだん…酔いも覚めてきたし…」
不自然さが増していく返答に、妻が何かを隠そうとしていると確信しました。
しかし、これ以上の追求は今後に悪影響を及ぼしかねないと思い、グッと言葉を飲み込みました。
(S子…隠そうとしても無駄だよ…。Kさんに何をされ、君がどう反応したのか、その全てが記録されているのだから)
私は心の中で、妻にそう語りかけました。
翌日、終業のチャイムと同時に退社すると、製作会社のオフィスで映像を受けとり、急いでネットカフェに向かいます。
個室に入り、注文したビールを一気に飲み干すと、耳にヘッドホンをあて、震える指先で再生ボタンを押しました。
モニターには、テーブル越しに向き合って座る妻とKさんをほぼ真横の位置から捉えたカットが映し出されました。
「…ご主人、お忙しいんですね。どうしましょう?また次の機会にしましょうか?」
どうやら、会社に泊まる旨を妻に電話した直後のようです。
「大丈夫です!主人には、私だけでもマッサージをしてもらうよう言われてますから」
「そうですか。せっかくお邪魔したことですしね。じゃあ、この缶を空けたら始めましょう。さあ、もう一杯どうぞ」
「あっ…どうもすいません…先生にお出ししたビールを私がこんなに飲んでしまって…」
「いえいえ、お顔に似合わず飲みっぷりが素敵ですよ…。ところで…今日は少し変わったマッサージをしてみませんか?」
「えっ…?変わった…?」
「ええ…女性に大人気なんです。リラクゼーション効果も高くて気持ちいいですよ。旦那さんもいないし…どうでしょう?」
Kさんが少し身を乗り出し、妻の顔をジッと見つめます。
「あのう…、主人がいないことと、そのマッサージ…なにか関係があるんですか?」
「ええ…まずは普段よりも施術の時間が長いこと。それと旦那さんがいらっしゃる時だと、何となく気恥ずかしいかも…」
「気恥ずかしい…ですか?え~、なんだろうな~」
妻は手の平を頬にあて、何か考え込む様子を見せています。そして次の瞬間、Kさんを挑発するかのような台詞を口にします。
「もしかして…露出が高めとか?な~んて、私ったらすっかりおばちゃんの発言ですね」
Kさんの表情が一瞬だけ真剣になったように見えます。
「ハハッ…もし奥さんが望むなら…僕は裸でも構いませんよ」
「本当ですか?じゃあ、Kさんのヌード見せて下さいね。あっ…裸になるのは私の方か」
「そうですよ。まあ、冗談はさておき…もし奥さんに合わなければ途中でやめます。まずは、試してみませんか?」
「そうですね…わかりました…。せっかくだから、お願いします。ここ、片付けちゃいますね」
妻は立ち上がると、テーブルの皿を台所に運んでいきます。
Kさんはすかさず携帯を手に取りメールを打ち始めました。
この時間軸は、確かに私が受け取った報告内容と合致します。
続いて、カメラを仕込んだバックを隣の和室に運ぶと、布団の斜め前方に配置します。
アングルを調整しているのか、画面が数回、ガサガサッと乱れます。
「奥さんっ!ちょっと準備しますから!お呼びするまでそのまま後片付けを続けて下さい」
台所の妻から返事らしきものが聞こえてくると、Kさんは布団の脇にアロマキャンドルを設置しました。
続いて電気マッサージ機と浴衣をキャンドルのそばに置くと、妻を呼びに和室を離れます。
暫くの間、隣のリビングから二人の会話が聞こえた後、Kさんが妻を連れて戻ってきました。
「わぁ、いい匂い!!これって、アロマですよね?ステキ~!」
「リラックスできるでしょ?女性は好きな方が多いですね。では…電気を消しましょう」
「えっ?電気消すんですか?」
「はい…。マッサージに集中して頂くため、キャンドルの灯りだけにします…」
妻は右手でパタパタと顔を扇ぎ、やや狼狽えた様子を見せます。
しかし、Kさんはさも当たり前かのように、淡々と消灯スイッチを押しました。
暗闇の中、淡いオレンジ色の光が二人を映し出すと、辺りは急速に妖艶なムードに包まれます。
そのまま抱き合って、互いの体を貪り始めたとしても、何も不思議ではありません。
奇妙な静寂が立ち込める中、Kさんが囁くように促しました。
「じゃあ…、奥さん…浴衣に着替えて…。僕も…ラフな格好させてもらいますね…」
「はっ…はい…この浴衣ですよね…。Kさんのは…?主人の服で宜しければお貸ししますよ?」
「僕は短パンとΤシャツを持って来てますから…」
そういうとKさんは、いきなり妻の目の前でズボンを下げました。
真っ赤なブリーフの前方部は、遠目にもわかるほど、大きく隆起しています。
妻は咄嗟に目をふせ、それを見ないように気を使います。
Kさんはそんな妻の反応を楽しむように、ゆっくりと浴衣を拾い上げると、わざとらしく一歩前に踏み出しました。
逃げ場を失った妻の視線は、彼の盛り上がった股間に、しっかりと固定されています。
「さぁ…奥さんも着替えて下さい。体が楽になりますよ…」
「はい…。あのう…ここでですか?」
「ええ…奥さんは。僕はリビングに行きますから…。終わったら声かけて下さいね」
「わかりました…。それと…どこまで身につけてて大丈夫ですか?その…下着とか…」
「あぁ…お任せします。奥さんのお好きなようにどうぞ…。まあ…出きるだけ薄着の方が効果は上がりますけどね」
Kさんは妻に浴衣を手渡すと、カバンから短パンを取り出して、隣の部屋に向かいました。
襖が閉まるのを確認した後、妻はその場でシャツを脱ぎました。
白い柔肌に映える黒のブラジャーが露になると、続いてスカートのホックを外しストリッパーのようにゆっくりと下ろします。
黒のランジェリー姿になった妻は、そのまま鏡の前に移動し、自分の体をじっと見ます。
髪を直したり、ブラジャーの位置をずらしたりと身だしなみを整えます。
そして、浴衣を羽織り、帯を締めて画面上から消えると、Kさんを和室に招き入れました。
再び現れたKさんは、短パンにТシャツの軽装で、いよいよ妻のマッサージに取り掛かります。
布団の上でうつ伏せになった妻の背中にKさんが跨がります。
「では、始めますね。まずは普段と同じように体全体をほぐします。リラックスして下さい」
「はい…宜しくお願いします」
Kさんの手が妻の肩をゆっくりと揉み始めます。肩を中心に、首や二の腕など周辺の凝りも丹念にほぐし終えると、今度は背中から腰に向けて指圧していきます。
意を尽くしたソフトなマッサージとジョークを交えた巧みな会話術で妻を心身ともにリラックスさせ、本音を引き出すムードを作り上げていきます。
マッサージ開始から20分、Kさんが会話の内容に変化をくわえます。妻を仰向けにすると、鎖骨付近を指圧しながら、優しく語りかけました。
「奥さん…浴衣がお似合いですよ。旦那さんが見たら、きっと惚れ直すでしょうね…」
「いえ…そんな…。多分…主人はあまり興味ないと思います。結婚生活も長いですし…」
「もし、それが本当だとしたら…勿体ないですね。こんなに魅力的な女性なのに。僕が代わりに惚れてもいいですか?」
妻は照れ笑いしながらも、ジッとKさんを見つめます。
「フフッ…もちろんいいですよ。優しいし…マッサージ上手だし…それにカッコいいし…」
「冗談だと思ってるでしょ?結構マジですよ。奥さんはそれくらい魅力的です。独身の時はモテたんじゃないですか?」
「いや、全然ですよ」
「ハハハッ…そんなこと言って…まんざらでも無さそうなお顔してますよ。旦那さんも居ないし…、白状して下さい。僕のライバルが過去に何人いるのか」
「エエ~どうしよう…。じゃあ…予想してみて下さい」
「そうですね…お付き合いされた男性は…5人かな?どう?」
「ブ~。不正解です。はい、もう終わりで~す!」
「そうか…それ以上なんですね。なんか嫉妬してきました。そんなたくさんの男性に…」
「フフ…もう…Kさんったら。私、何も言ってませんよ~」
妻が会話に気を取られている内に、Kさんの手が浴衣の襟を徐々に開いていきます。
「じゃあ、せめてヒント下さい。実は二桁ですか?」
「エッ…?う~ん、どうしよう…。それってお付き合いした人の数ですよね?」
「そうそう…僕のライバルの人数。あぁ~元カレ達が憎いっ!」
「フフフッ…Kさんって面白いですね。わかりました。主人には内緒にして下さいよ?」
「もちろんです。僕と奥さんだけの秘密にしましょう」
「なんか…恥ずかしいですね…。さっきの予想の…3倍かな」
「なるほどね…。奥さんみたいに素敵な方ならそれぐらい当然です。でも、少し腹が立ちますね…。ちょっと失礼しますよ」
Kさんは鎖骨の下を擦りながら大胆に襟元を広げます。
妻は確実にブラジャーが露出したことに気づいていますが、嫌がる素振りを見せません。
「僕の経験上、女性は多くの男に愛された方が綺麗になるんですよ。だから、奥さんの肌はこんなにツヤがあるんです」
白い胸元をKさんの指先が軽く撫でると、妻の下半身がビクッ!と浮き上がります。
「アッ…そんなこと…ンッ…無いです。40…過ぎましたし…」
その反応を見たKさんは一気にエスカレートしていきます。
「奥さん…今…凄く綺麗ですよ。ちょっと目をつぶって…。特別なマッサージしてあげるから」
何か期待しているかのように体をモジりながら、妻はそっと両目を閉じます。
「目は…つぶりましたね…?」
Kさんは、まるで妻にキスするかのように顔を近づけて、小さく語りかけます。
妻は無言でうなずくと、体を緊張させ、背筋を伸ばします。
「僕が見えない方がマッサージに集中できますからね…」
Kさんは、ブラジャーの肩紐に人差し指を掛け、ゆっくりと妻の両肩から抜いていきます。
妻は、その意図する所に気づいているはずですが、目を閉じたままジッとしています。
「さあ…奥さん…軽く背中を持ち上げて下さい…」
妻は促されるままに背中の重力を解放します。
次の瞬間、Kさんは両腕の筋肉を隆起させ、勢いよくブラジャーをズリ下げました。
『アッ…ッ…ダメッ…』
妻の囁きと共に、真っ白な乳房が丸出しになります。
「あぁ…奥さん…綺麗なカラダ…してるじゃないですか…」
Kさんは妻の乳房を舐めまわすように凝視します。
「ィャッ…恥ずかしい…」
妻は首を振りながら、両手で顔を覆います。
しかし、その反応とは裏腹に、妻のやや黒ずんだ乳首はピンッと勃っています。
Kさんは目を血走らせ、無言で乳房を揉み始めます。
妻の下半身がクイッ…クイッ…と小さく持ち上がります。
「あぁ…奥さん…体の力を抜いて下さいね」
Kさんは妻の乳房を責めながら、浴衣を完全に剥ぎ取り、更にはパンティーに手を掛けます。
「ダメッ…それは…ダメッ…」
妻はパンティーを掴むKさんの右手に気づくと、流石に抵抗する素振りでグッと膝を閉じます。
Kさんは一旦は手を離しますが、妻の本音を見透かしたように、今度は五指を駆使し、クロッチ部に刺激を与えます。
「アッ…アッ…ダメッ…」
「奥さん…勘違いしないで下さい…これはマッサージですよ…」
「でも…ンッ…恥ずか…しい」
敏感な部分を繊細に弄ぶKさんの卓越した指使いに、妻は苦悶の表情を浮かべて、腰をモジモジと動かします。
「ほら…奥さん…体が熱くなってきましたね…。マッサージの効果が出てますよ…」
妻の耳元でそう囁くと、Kさんの左手はゆっくり円を描きながら乳房の中心に向かいます。
そして、こげ茶色の大きな乳輪に達すると、焦らすようにその外周を爪でなぞります。
しっかりと閉じられていたはずの妻の両膝は、いつしかだらしなく半開きになっています。
Kさんは、湿り気を帯びてきたクロッチをニヤニヤと眺めながら、意地悪なセリフで妻の羞恥心を煽ります。
「奥さん…汗が凄いですね。ここ…湿ってきましたよ…」
「エエッ…?ヤダァ…私…」
「熱が逃げて体が冷えますから、これ取りますよ?」
Kさんは再度パンティーに手を掛けると、今度は有無を言わさず一気にズリ下げました。
「アアッ!…イヤッ!…ちょっ…恥ずか…しいッ!」
深々と生い茂る陰毛が露になると、妻は頬を真っ赤に染め、慌てて膝を閉じようとします。
その瞬間、Kさんはそれまで一度も触れることなく焦らしてきた妻の乳首をピンッ…ピンッと数回弾きました。
「アッ…!!…アッ…!!」
妻の腰がビクン…ビクン…と持ち上がると、Kさんはその動きに合わせ更にパンティーをズリ下げ、一気に抜き去ります。
「ァァァァ~!見ないで~!」
妻は咄嗟に両手で陰部を覆いますが、Kさんはその手を力強く握りしめると、優しい口調で諭しながらゆっくりと外します。
「奥さん…恥ずかしがらないで…とっても綺麗な体してるじゃないですか…。そのままおとなしく…マッサージに集中して…」
妻は肩で息をしながら小さくうなずくと、Kさんに促されるまま再び陰部を露出させます。
Kさんが電気マッサージ器を手に取りスイッチを入れると、辺りにヴィーンという妖しい振動音が響きます。
「奥さん…大丈夫ですよ。これ…とっても効くんです」
Kさんは電マを右肩にあてると、同時に左の乳首を摘まみます。妻の腰が自然にクイッ…クイッ…と持ち上がります。
「どうですか…奥さん?気持ち…良さそうですね」
「はい…ッ…気持ち…ィィ…」
「よし…いい感じですね。やっと体だけでなく心もハダカになっていただけたようですね。
今からは遠慮なく、本当の奥さんを出して下さいよ」
これからKさんのマッサージが本格化しようとしたその時、私の携帯電話からメール受信音が鳴り響きました。
映像を一時停止し、メールを確認します。
受信した時になんとなく予感はしましたが、やはり発信者はKさんでした。
(こんばんわ。奥さんのスケベな映像、どうでしたか?○○さんの驚きと興奮を倍増させるために、当日の報告でソフトなんて嘘つきましたが、どうかご容赦下さい。○○さんの奥さんが特別なのではなく、僕の経験上、オンナという生き物はみんなスケベなのです。また、今後のことも含めて色々と話しましょう。では)
読み終えた私は、にわかにメールの意味が分かりませんでした。
…驚き?…ソフト?…嘘?
…妻が特別なのではない?…
…みんなスケベ…?
それまで私は今までにない興奮を味わう一方、どこか安心して映像を見ていました。
Kさんがどんなに優れたオスであっても、妻はマッサージを許容したに過ぎず、交尾という夫婦間にだけ許された神聖な営みを凌駕することはない。
そんな優位性に安心していたからでした。
しかし、メールのキーワードから私の脳ミソがくだした解釈は、
「妻はKさんと交尾した」
という想定外の出来事でした。
それを理解した瞬間、私は全身の血液が逆流するような感覚を覚え、思わず映像の
停止ボタンを押し、そのままディスクを取り出してしまいました。