引っ越していく隣の巨乳と最後に・・・・
飼ってたっていう言い方はあんまし好きじゃないな、一緒に住んでたってことにしよう。
ある大雨の夜に、アパートの前でズブ濡れでニャーニャー言ってたんだよね。
俺が近づいても逃げるどころか足首にスリスリしてきて、どちらかというとネコよりもイヌ派だった俺なんだけど、超!可愛いなぁって思った。
(とりあえず一晩だけ部屋に入れてやるかぁ)なんて考えて、長いひもをブラブラさせて釣りするみたいに部屋へ誘導。
ヒモの先っちょにじゃれつきながら、まんまとソイツは俺の部屋へとやってきた。
捨てネコなのか迷いネコなのかはわからないけど、やけに人間になれている感じ。
生後何ヶ月なのかわからないけど仔猫なのは明らか。
アメリカンショートヘアっぽいねってことだったけど、とにかく可愛かった。
一晩だけ泊めてやる予定が、翌々日にはネコトイレに爪研ぎ板、ネコが遊ぶオモチャなんかを買い揃えてしまい、すっかり夢中になってしまった。
勝手にニャンコ先生なんて名前もつけ、そうして俺たちの同棲は始まった。
まぁ、ネコとハァハァはさすがの俺も無理なので、そろそろ鈴木さんに登場してもらおう。
彼女はネコが苦手だったらしく、やがて成長しアパートの周りを徘徊するニャンコ先生にはほとほと困っていたらしい。
スマソ。
アパートの階段は夏でもひんやりとして涼しく、ニャンコ先生は踊り場の手すりでいつも昼寝をしていた。
鈴木さんにとっては階段は通れないわ、部屋に入ろうとするとニャンコ先生も追いかけてくるわで、エライ迷惑だったみたい。
スマソ。
ある日、女の人の悲鳴が聞こえるなぁなんて玄関を出てみると、ニャンコ先生にちょっかい出されて泣きそうになってる鈴木さんがいた。
スマソ。
「助けてください…ネコ苦手なんですっ」なんて鈴木さんに言われてしまい、まさか「俺の飼い猫です」とは言えなかった。
「どこの迷いネコだ?」なんて言いながらシッシッ!って感じでニャンコ先生を抱き上げアパートの外へと連れ出した。
何度か挨拶は交わしたことはあったけど、鈴木さんと会話らしい会話をするのはそのときが初めて。
それからニャンコ先生はたびたび鈴木さんに迷惑をかけていたみたいで、ピンポンチャイム鳴らされて「部屋に入れないのでネコお願いします。」なんてお願いされたりした。
鈴木さんが無事部屋に入るまで、追いかけようとするニャンコ先生を俺が抑えておくなんて役割を担当した。
もちろん、いかにも(こんなネコ俺は知らないよ?)って感じで毎度毎度飼い主じゃないフリをしなくちゃいけなかったわけで、ニャンコ先生にはとても申し訳なかった。
ニャンコ先生もニャニャニャニャニャーって感じで怒ってる感じだった。
そんなニャンコ先生もやがて立派なオス猫に育ち、朝出ていったきり夜まで戻らないってことが多くなる。
そして月日は流れ、もう春だねって感じの引っ越しシーズンがやってきた。
めずらしくまだ明るいうちに帰宅した俺は、階段で鈴木さんの御両親らしき人とすれ違った。
ダンボールや家具やらを運び出していて、一目で引っ越すことがわかった。
原チャリを駐輪場にいれ、コッソリ聞き耳を立てていると、「じゃ明後日迎えに来るから、残りの荷造りちゃんと終えてなさいよ」みたいなことを母親らしき人が言い、父親らしき人が運転するトラックで御二人は去っていった。
戻ってきた鈴木さんと一緒に階段を昇りながら「引っ越しちゃうの?」「うん、もう学校終わりだし、とりあえず実家に帰ることにしたの。」「そっかぁ…」なんて会話を交わした。
部屋に帰り着き、なぜか鈴木さんのことが頭に浮かんでくる。
(特に仲良くしてたわけじゃないけど、なんとなく寂しいな)とか(もう少し仲良くしておけば良かったかな?)なんて今さらながらの感情が芽生える。
それに、さっき言葉を交わしていたときの鈴木さんはどことなく寂しそうだったのが強く印象に残っていた。
春が出会いと別れの季節だとはいえ、やっぱり寂しいもんは寂しい。
(鈴木さん、もしかして遠距離恋愛になったりしちゃうのかなぁ…)
なんて余計なお世話とも思える同情心まで湧いてくる。
とにかく鈴木さんのことが気になって気になって、たまらなくなってきた。
アレコレ考えて、俺の脳ミソが弾きだしたのは『もう2度と会うこともないんだし、この地での最後の思い出に鈴木さん と俺がSEXしちゃうってのもアリないんじゃないかな!?(;´Д`)ハァハァ』なんて結論。
アホ丸出しである。
こんなアホなことを考えるのは俺だけなんだろうか‥(笑)けれど、「もう2度と会わないかも知れない相手と」っていうのは、アトクサレがないという意味では最高。
逆に俺が女の子に、「もう2度と会わないんだから最後にHしちゃう?」なんて言われたら、120%心揺れちゃう。まぁいきなり「最後にSEXしませんか?」なんて言えるはずもない。
とりあえず、「最後にお酒でも飲みませんか?」なんて感じで誘ってみるのが無難だろう。
そのあとのことはアドリブでなんとでもなる。
も、もちろん全て合意の上での話ね。
酒に酔わせてどうこうしようとかそういうレベルの問題ではない。
タイミングよくバイトの給料日からまだ数日しか経ってなかった。
財布の中は潤ってたし、「最後になにか御馳走しちゃうぜ!」くらいの勢いで誘えそうな気がした。
いつもはヘタレなのに、金のあるときにには、なぜか強気になったり積極的になれちゃうのは俺だけじゃないはずwつーわけで、俺はスーパーに買い物に行き、スキヤキの材料を買い込む。
ビールや焼酎なんかも買ったし、女の子向けの甘いお酒の類も準備した。
全ての準備は整ったかに見えた。
しかし、やはり最後に怖気づいた。
どう誘えばいいのかわからない‥。
いきなりピンポ~ン♪って訪ねていって「最後に酒でも飲みませんか?」って…、こんなセリフなかなか言えるもんじゃねーYOって気付いた。
1.「私お酒飲めないです」ってあっさり言われたらどうする?
2.(ハァ!?なんでアンタと酒飲まなくちゃいけないわけ?)と超イヤな顔されたら?
3.普通に「忙しいです」なんて断られるのは当たり前にあるかも?
4.つーか、すでに先約とかあるかもしれない?
1,3,4、はイイとして、2はちょっと耐えられない…。
合コンみたいに、男女双方が「楽しもう、楽しみたい」って気持ちでやってくるわけじゃない。
今のところ俺が勝手に「最後に楽しんだらいいじゃん?」なんて、一方的に盛り上がってしまっているだけだってことに気付く。
スキヤキの材料をすでに買ってきてしまっているところなんか、すごーく恥ずかしくなってくる…w
果たして、鈴木さんは「最後にハメをはずそう」とか、そんな風に考えたりするような女性なのだろうか?
そして、俺に、鈴木さんにハメをはずさせることができるような魅力があるのだろうか?
俺はハメハメできるのだろうか?
(早急に確認しなきゃいけないことは一体なんなのか?)
根本的なことを考えるのを忘れていた。
鈴木さんは酒を飲めるのか?
とか鈴木さんをどうやって誘おうか?
とかそんなことじゃない。
「鈴木さんはノリの良い人間か?否か!?」これが一番重要なのだ。
それは同時に、「男慣れしているか?否か!?」ってことでもある。
少なくとも、男の扱いに慣れている女性ならば前述した2番みたいな態度はとらないはずだと思う。
ある程度大人の女性なら、やんわりとした断り方、上手なフリ方ってやつも心得ているはずだ。
さて、鈴木さんはどんな人なんだろう?
考えてみると、苗字が鈴木ってこととネコが苦手だって事しか知らない。
いや、オッパイ大きいのは知ってる。
小さく見積もってFカップ。
おそらくGかH。
Iカップだとしても俺は驚かない。
そのくらい大きかった。
まぁ若干ポッチャリではあったが、世間で言うところの「デヴ」ではない。
顔は?優しそうな感じ。
言葉を交わしたときも、穏やかで落ち着いた印象だった。
男はいるのか?これは確実にいると思われた。
週末はほとんど男の車で帰ってきてたし、朝部屋から男が出て行くのも何度も目撃したことがある。
それも、引っ越してきてから何人か男が替わったような気もする。
彼女にしようというわけでもないので、一晩カギーリの関係を結ぶなら男関係は多少ハデなほうがイイくらいかもしれない。
なんの問題もない。
そんなことを考えていると‥鈴木さんって‥けっこう‥オッパイ揉まれちゃったり‥してるんじゃないか…?って思えてきて(;´Д`)ハァハァ だった。
とりあえず何か、「鈴木さんともう少し言葉を交わすきっかけ」を探さなきゃいけないと思った。
時間は刻々と過ぎていく。
夕闇がすぐそこまで迫ってきていた。
そして俺は大胆な行動を思いつく。
大胆かつアホな作戦だった。
今考えると穴だらけの作戦で笑ってしまう。
ピンポーン…。
「はーい」と鈴木さんが答える。
覗き窓から俺の様子を伺っているような気配。
2~3秒後にガチャリと扉は開け放たれた。
あえて「隣の織田です」とは名乗らなかった。
わざわざ他人行儀な雰囲気を作る必要もないと思ったからだった。
「ちょっとお願いがあるんだけどぉ‥」俺はいきなり本題を切り出した。
「あのさぁ俺の電話ブッ壊れちゃったみたいでぇ‥ 電話番号教えるから、ちょっと電話してみてくれないかなぁ…」こでも敬語は使わず、巧く言えばフレンドリー、悪く言えば馴れ馴れしいとも言える接し方を試みた。
ここで「なんなのコイツ!?」みたいな感じで対応されればその時点で終了。
「忙しいとこごめんなさいね~」なんて言って去ってしまえばいいや!って思った。
ところが鈴木さんは、「うんいいよぉ。OK♪OK♪」なんて感じで快諾してくれた。
俺は心の中ですでにスキヤキの準備を始めた。
電話番号を伝え、「じゃ15秒後に掛けて!」なんて言い残して部屋に戻る。
これでとりあえず、鈴木さんともう少しお話できるきっかけはつかんだ。
あとはエロの神様が降臨するのを待つのみ。
15秒後…。
電話は鳴らない。
30秒後…。
1分経過…。
鳴らない。
すると、鈴木さんが窓を開け放つようなガラガラ~みたいな音が聞こえた。
俺も窓を開ける。
階段を挟んで、出窓が向かい合うような部屋の造りになっていたので、窓を開ければすぐにおしゃべりができるくらいの距離なのだ。
「電話鳴ってないみたいね?」
「うん、鳴らない…」
「さっきからずっと電話かけてるんだけど?」
「やっぱ壊れたのかな…」そんな会話を交わす。
「ごめんね。ちょっと電話の取扱説明書でも読んでみるよ。ありがとね♪」
「ううん。私またあとで掛けてみようか?窓開けておくから♪」
「あ、ほんと?じゃ、またあとでお願いするかも… じゃ、あとで!」
「それじゃね♪」そんな感じで鈴木さんは窓辺を離れた。
俺の心の中ではすでにスキヤキのイイ匂いが漂い始めていた。
種明かしをすれば…。
俺は鈴木さんの部屋を訪ねる前に、電話の音量を「切」に設定していた。
電話が掛かってきても呼び出し音が鳴るわけがない。
鳴るわきゃねーんだよ。
こ、これって、罪になりますか?僕は犯罪者ですかっ!?
どうやら鈴木さんは大変ノリの良い人みたい。
大人しいタイプの女性でもなさそうだし、話し易い感じもした。
頃合いを見計らって、窓からもう一度話し掛けてみる。
「鈴木さんいますか~?」
「ハイハイいますよ~。」
「じゃ、もう1回お願いします~」
「は~いちょっと待ってね~」
鈴木さんはどうやらタバコを吸うらしく、窓辺の灰皿で火を消しながら「えっと?何番だっけ?あ、リダイヤルすればいいのか?」なんて独り言を呟いている。
俺も長いこと吸っていなかったタバコに火をつけ、そっと「切」から「小」へとボリュームを設定した。
トゥルルルル‥トゥルルルル…。
鳴った。
そりゃ当たり前だ。
もともと鳴るんだから。
「なんかねぇ、電話線かなんかの接触不良なのかも。」
「そっかぁ。とりあえず直ってよかったね。」
さて、ここからどうやって「一緒に酒でも飲みませんか?」って切り出そうかと考えていると、鈴木さんのほうから話題を振ってきてくれた。
「織田君もタバコ吸うんだね。あのさ、私もお願いあるんだけど…」
玄関の扉や郵便受けに「織田」って表札があったから鈴木さんも俺の苗字を知っていて当然だった。
「ん?なになに?」
「部屋の壁ってさ、タバコのヤニで汚れてない?どんな感じ?」
「あ~、俺の部屋はちょっとヤバイかもね…」
「ちょっと見に行ってもいい?引っ越すことになったから不安でさぁ‥」
「うん別にいいよぉ…」
そして一分もしないうちに鈴木さんが俺の部屋を訪ねてくる。
あらかじめ部屋は掃除していたし、もしかするとスキヤキパーティーかもしれないって勝手に思っていたから、ネコ関係の品々も押し入れに片付けていた。
準備だけは万端だったのだ。
「おっ邪魔っしま~す♪」
なんて軽いノリで鈴木さんは部屋に入ってきたかと思うと、「ゲッ。これヤバいよ!絶対ヤバイっ!」なんて驚きの表情だった。
確かに俺の部屋は飲み会の会場になることや徹夜マージャンの会場になることが多かったので、モロ喫煙室だった。
壁は黄色く汚れてきたなぁとは思っていたけど、そんなにビックリされるとは思いもしなかった。
「ちょっと、私の部屋来てみなよぉ♪」
鈴木さんに言われるがまま、俺は隣の部屋へ訪ねていった‥。
もうすっかり生活感のなくなっている部屋だった。
あるのはテレビと冷蔵庫とダンボールだけって感じ。
そしてその部屋の壁の白さに俺は驚いた。
眩しさを感じるくらいだった。
「な、なんだ、この白さは‥」
「私、タバコはほとんど換気扇の下で吸ってたもん‥」
なるほど、そういうことか!
俺はなにも考えてなかったけど、部屋が綺麗であればあるほど敷金礼金とかってイッパイ戻ってくるはずだった。
「織田君の部屋は、逆にクリーニング代取られるんじゃない?なんか急に私は安心しちゃったよ。自分の部屋の綺麗さに自信が持てた!」
「ちょっとポスターでも剥がしてみようか?」
そして鈴木さんは再び俺の部屋へ‥。
俺の部屋には、あるサッカー選手のポスターがあった。
それも入居してすぐに貼ったものだったので、その下はタバコのヤニが付着していないはず。
「そっちの画鋲はずして」
けっこう大きなポスターだったので、俺は右、鈴木さんは左にスタンバイ。
ちょっぴりめくったところで、2人で見つめ合い、「見なかったことにして‥」「うん、そうするよ…」なんて阿吽の呼吸だった。
ポスターの下は白くまばゆい光を放っていた。
(笑)経済的にはけっこうシビアな生活を送っていたので、部屋のクリーニング代なんてものを考えると気が遠くなった。
凹み気味の俺は、「鈴木さん、まぁ座ってよ。タバコでもガンガン吸っちゃってください」と赤ラークを一本差し出しながら、座椅子に座ることを促した。
結果的には、『この凹み気味にタバコ吸っちゃってくれよ』って態度が功を奏した。
「じゃ、遠慮なくぅ♪」って鈴木さんはタバコを受け取ったので、火を灯してあげた。
「この壁の汚さには、かなり凹んだよ…」
「あはは、もうどうしようもないから吸っちゃいなよ」
「でも、俺ほとんど禁煙状態でもうあんまし吸ってないんだよぉ?けど、吸う気満々になってきちゃったよw」
「吸え吸え!吸っちゃえ!」
なんて感じでヤニトークに花が咲く。
ほんとはさっき盗み聞きしてたから、鈴木さんが明後日までこのアパートにいる、ってことは知ってたんだけど、「もしかして、今夜がこのアパートで過ごす最後の夜?」なんてワザとらしく聞いてみた。
「ううん、明後日、うちの親が迎えに来るの。だからあと2日間かな」
そんな答えが返ってくるのはわかりきってたけど、会話を途切れさせるわけにはいかないのだ。
沈黙が訪れた瞬間、「じゃ、私部屋に戻るよ」なんて言われるかもしれなかったので、俺は必○だったのさw
「もしかして、もう冷蔵庫とかも空っぽ?」なかなか鋭いトークを切り出す俺。
もうすっかり日も落ち、夕飯の時間でもおかしくないくらいだったので、食べ物ネタに話題を切り替える。
「うん、もう冷蔵庫は空っぽに近いね。夕飯どうしようかなぁ‥」
鈴木さんの何気ない一言に便乗して、(このタイミングだぁぁぁぁぁ!)っと本題を切り出す。
「ごはん一緒に食べちゃう?」
鈴木さんに考える暇を与えない。
間髪いれずにもういっちょ!
「鈴木さんお酒好き?飲んじゃう?」たたみかける俺。
鈴木さんが酒好きであることを願った。
エロの神様ももうすぐそこまでいらっしゃってる予感!?
「お酒は好きだよぉ、けっこう飲むかも♪日本酒はだめだけどね。」
酒好きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
「じゃ飲もうよ! 俺今日、肉食べたくてさ。ひとりでスキヤキしようとか 思ってたの。でもスキヤキ一人前なんて材料売ってないじゃん?ちょうど良かったよ」
「スキヤキも好きだよぉ♪ お肉大好き‥」
肉好きもキタ━━━(゚∀゚)━━━━━!!
そのあと鈴木さんは自分のタバコを取りにいったん部屋に戻り、戻ってきたときには髪を後ろに束ねちょっぴり印象が変わっていた。
スキヤキを一緒に食べ、酒を飲みながら俺たちのトークはヒートアップしてゆく。
「実はね、あまりにもはやくカーテン取っ払っちゃってさ…」
肉を突きながら鈴木さんが新しい話題を振る。
「夜になって電気つけると部屋の中丸見えなのね…だからどっか出掛けようかと思ってたの。でも友達と連絡取れなくてぇ…織田君に誘ってもらえてよかったぁ♪」
「あ、ほんと?なーんだ無理に誘って悪かったかなぁって思ってたんだけど、タイミングバッチリだったんだね~。」
なんて答えながらも、「風呂上りで素っ裸丸見え」な鈴木さんを想像してたねw
ホントに色んな話をした。
実は鈴木さんとは同い年だったので、話題も尽きることなく酒もすすんだ。
(そろそろ彼氏の話でもしてもらおうか?)と思い、「いきなり彼氏訪ねてきたりしないの?大丈夫?」って聞いてみる。
「あはは、彼氏訪ねてきたら実は隣の部屋で酒飲んでるって面白いねw」
鈴木さんはけっこう酔っぱらって御機嫌である。
「だからぁ。ちゃんと連絡しておかないとヤバクない?」
「大丈夫大丈夫ぅ。いいんだってば、あんな奴!」
「んん?ナニナニ?喧嘩でもしてるの?」
なかなかイイ感じでお互いの異性関係の話に突入していく。
「喧嘩っていうか‥、もうずっとウマクいってないんだよね。別れるつもりだし。」
まぁ話題的にはヘビーな内容であったが、酔っぱらってるのと鈴木さん自身はすでに別れる決心をしているらしかったのでマターリと会話を続ける。
「はっきり言って今の状態で遠距離恋愛なんて無理だし、だから今回引っ越すのはお互いのためにいいかもなぁなんて思ってるの」
俺も遠距離恋愛だったんだよってことを交えつつ、恋愛話に拍車がかかる。
「それにさぁ、今の彼氏ね‥」
「ん?」
「いや、やっぱこんなこと初対面に近い織田君に話すことじゃないや…ウフフ」
「なになに、言ってよ。どうせもう最後なんだしパァーっとぶっちゃけトークでよろしく!」「ええ~。でもこんな話したら変な女だと思われるよぉ‥。」
「大丈夫。どんな話でも真剣に聞くから!ね?」
「女友達とかには話せるんだけど、男の人には言ったことないしなぁ…」
「オイオイ、世の中には男と女しかいないんだよ? 女には話せるけど男には話せないなんて、寂しいこと言うなよぅ」
この一言はけっこう効いたかも?w
「う~ん‥。じゃもう少し酔っぱらったら話せちゃうかも…」!?゚∀゚)!?
「さ、飲みなおそうか。もう今夜は飲み明かすことに決定!」
そうしてテーブルの上をいったん片付ける。
すっかり空になったすき焼き鍋を流しへと運び、酒飲み第二部開始である。
すでに時刻は零時を回り、俺もけっこう酔っぱらってた。
いいちこロックで飲みまくりだった。
鈴木さんは苦手だという日本酒に挑戦し、「やっぱり無理」だというのでコップを交換し、間接キス(;´Д`)
ハァハァこの時点で俺は部屋の中にエロの神様の気配を感じていたね。
「あのねぇ…」
すっかり酔っぱらった2人はどんどん過激なトークを繰り広げる。
「今の彼氏ね、すっごく早いの…」
一瞬何のことかわからなかったけど、すぐに「早漏」のことだと気付いた。
まぁ「そっち系」の話だとは気付いていたし、「そっち系」の話を期待してもいたし、俺は平静を装いつつ話を真剣に聞いた。
鈴木さんの話を総合すると、彼氏さんは超特急らしかった。
いわゆる「挿入しただけでイっちゃう」ってやつ。
俺もけっこう早漏気味だとは思ってたけど、そこまで早いのはちょっと聞いたことがなかった。
とりあえず、(・∀・)イイ!! ネタを振ってくれたと感謝しつつ、俺も応戦。
「それってさ、彼氏だけの問題じゃないんじゃない?」
「ええ?どういうこと?」
「『鈴木さんの』が、気持ち良すぎるとか?w」
「ええ~!? そんなの私にはわかんないよぉw」
瞬時に『鈴木さんの』って表現が『アソコの締まり』のことだと気付いてくれたらしい。
それに気付いてくれないとエロトークに弾みがつかないw
「確認させてください。」と半分本気で冗談を言ってみる。
「織田君ストレートすぎっ!でもそういう人嫌いじゃないかもw」イイ乗りだ。
でも押しの一手は俺っぽくないので引いてみる。
「まぁそれは冗談だけどさw。でも、そういう体の相性ってのは結構まじめに 考えなくちゃいけない事だと思うよ?セックスレスとか増えてるみたいだしね。」
「だよねぇ。友達からもよくそれは言われるんだよね…」
エロや冗談ばかりだと、肝心なときにも(っもう冗談ばっかり言うんだから)的に思われる。
ときに真剣さを織り交ぜるのが吉である。
「急がば回れ」って感じだw
「俺もけっこう早いかもしれないよぅ。ちょっと心配かも…。」これは事実だw
「でも私の彼より早い人はそんなにいないと思うよぉ。彼氏と比べてあげようかぁ?w」
鈴木さんのほうからエロ路線に引き戻してくれたのでラッキーであるw
「比べられるのはイヤだよぅw えっちはしたいけど…」
さりげなくエッチはしたいとアピール。
もう遠回りする必要はない。
過去の経験から考えても、正直に言ったほうが受けがイイ場合が多い。
『キスをするときはムードを作ってさりげなく、エッチは正直に言って突入』
俺的にはこれが一番だと思うのだが、他の人がどう思うかは知らないよ?
「比べたりしないってばw」鈴木さんは笑ってる。
「ちんちん勃ってきちゃったじゃないかっ!w」と冗談っぽくキレてみる。
ほんとはこれしきのエロトークで勃起したりはしないけど、(俺は男ですよ?ちんちん反応しちゃいますよ?鈴木さんとエッチしたくなっちゃいますよ?)って気持ちを込めるのだwまぁ安全装置をはずすみたいな感じ。
ホントに撃っちゃうぞ!って感じさ。
撃つべしっ!撃つべしっ!撃つべしっ!
春が近いとは言っても俺の部屋にはまだコタツがあった。
朝晩はまだ冷え込んだし、衣服もまだまだ冬物でもOKなくらい。
その日の鈴木さんは、まぁ引っ越し荷物を整理中ってこともあったのだろう、ジーンズにパーカーっていうラフな格好だった。
その下にタートルネックみたいなもんを着てたね。
パーカーはスッポリ被るタイプのものではなく前面にジッパーのあるタイプのもの。
着崩しているのか、それともオッパイが大きすぎてジッパーが上まで上がらないのか、中途半端にジッパーが途中で止まっていた。
嫌でも目に入ってくるその大きな胸の膨らみを視界の隅に(デカー!)なんて思っていたわけだが、トークもエロ路線で乗ってきたので、その大きなオッパイにも話題を向けてみる。
「あのさぁ…さっきからもう気になって仕方ないことがあるんだけど…」
「ん?なぁに?」
「俺もぶっちゃけちゃってイイですかー?」
「イイでーす♪」なんて言いながら互いにお酒を注ぎ合う。
タイミングを見計らって「鈴木さんのオッパイおっきいよねぇ…」ってしみじみと言ってみる。
もちろん視線はオッパイに釘つけ。
視姦である。
つーか、鈴木さんに言ったのではなく、オッパイに対して「大きいね」って話し掛けたのだ。
鈴木さんはちょっぴり恥ずかしそうに「なんだそんなことかよぉ‥」って穏やかに応じてくれた。
それからかつて一世を風靡した「だっちゅうの」みたいな感じで「えっとぉ‥Hカップです♪」って両の二の腕でおっぱいをムギュっと寄せてくれたのでドキッとした。
「あーもう私完全に酔っぱらってるな‥w」
鈴木さんは少し反省って感じで胸元を気にしている。
俺は「A、B、C、D、E、F、G、H…。」
なんて指折り数えたあと「自然界にHカップなんて存在してたのかよぉ…」って感動していた。
「そんな大袈裟なもんじゃないってば!」なんて鈴木さんは謙遜してたけど、
俺は容赦なく「ねぇねぇ、やっぱり彼氏喜ぶでしょ? オッパイ大きいとぉ?」なんて質問を続ける。
「男の素朴な疑問」って感じで質問すると、どんなにセクハラ発言でもいやらしさ半減な気がする。
「ヤラシー」なんて嫌な顔されることはまずない。
鈴木さんも例外ではないらしく「あのねぇ、男の人は大きいオッパイ好きなのかもしれないけどぉ‥」って感じで優しく接してくれる。
「おっきいと大変なんだよぉ?」なんて感じで苦労話を始めるので、
「そういや、ブラも大きいサイズはすげぇ高いなんて話を聞いたことがあるなぁ」ってテキトーに調子を合わせる。
「そうそうそうなのよ!それになかなか気に入ったデザインとか無いしさぁ」
しばらくオッパイネタで大丈夫そうな予感である。
「でもさぁ、ブラなんて見せる人限られてるわけだし‥」なんて俺が言うと
「別に男の人の目だけを意識してるんじゃなくて、見えないところで オシャレを楽しみたいってのもあるんだよ?自己満足だけどさぁ」なんて返ってきた。
(そりゃまぁそうだ)なんて思いながらも鈴木さんの意見はスルー。
「つーか、見せたと思ったらすぐに脱がされちゃうわけだし…」
なんてエロネタを仕込み様子を伺ってみる。
すると鈴木さんはマジメな顔で「すぐ脱がされるけど超特急だからまたすぐ着るんだけどね…」って自嘲気味に答えた。
俺にはたまらなく可笑しくて思わず爆笑。
おそらくギャグではないし事実なんだろう、ってのがツボだった。
「笑い事じゃないんだってばぁ、本当にw」
「ごめんごめん。でも面白かったw」
「本当に想像を絶する早さだよ? いつかこの人に妊娠させられるって真剣に悩んでたこともあったんだから…」
(生なのかよっ!)って心の中で突っ込みながら、「まじ?それはちょっと洒落にならないね…」って、ちょっぴり鈴木さんが気の毒に思えてきたりもする。
それからはさらにマターリ。
ベースはエロ路線だったけど、こうして見ず知らずの2人が一つ屋根の下で酒飲んでるってのは面白いね‥なんて話もした。
もう明日には知らない町でお互い他人として生きていくってことが信じられないような、惜しいような。
そんな雰囲気で感慨深かったりもした。
別にもともと長年愛し合った男女でもあるまいしそんな感情わかないだろ?って思われるかもしれないけど、ちょっぴり感傷的になったりしちゃったんだよね。
だからこそ最後にハァハァになっちゃうわけで。
とっても濃厚なハァハァになっちゃたりするわけで。
極力セーブして吸ってきたタバコも底をつく。
でもその頃には明け方近く。
正確ではないけどタバコの自販機が動いていたので5時は回っていたんだろう。
俺はアパートのすぐ隣にある自販機にフラフラとタバコを買いに出る。
まさかこんな時間まで鈴木さんと共に過ごすとは思わなかったなぁとか、ニャンコ先生帰ってこなかったなぁとか思い出しちょっと心配になったりもする。
予想以上の寒さに身を縮めながら部屋に戻ると鈴木さんはコタツで横になってた‥。
「さすがにもう眠い?」って一言声を掛けると、「‥んん?」と気だるい返事。
「外だんだん明るくなってきたし、もう電気消しちゃうね」って、まだ言い終わらないうちに部屋の電気を消し終わり、予想以上に薄暗くなってしまったことに「あらら!?」って思った。
けれども鈴木さんは目を閉じたままだし、俺もそろそろエチーなことしたいって思ってたのでそのままにした。
それまではテーブル挟んで向かい合わせに座ってたんだけど、(もしかして鈴木さんの足がコッチ側にきちゃってるかもしれない)なーんて心の中で自分に都合のよい解釈をして鈴木さんの横に移動。
タバコを一本ゆっくりと吸い終わり、(添い寝しちゃおう)って考えてから実際に行動に移るのに心の迷いはなかった。
コタツ布団をめくりあげ隣に入ろうとすると、鈴木さんは起き上がって、座椅子をずらし、そして体をずらし、俺が入るスペースを黙って作ってくれた。
俺のほうが先に寝転がり、自然な感じで鈴木さんも寄り添ってきた。
優しく抱きとめて腕マクラをしてあげる。
空いたほうの腕を軽く腰に回しそっと抱き寄せると、彼女は目を閉じた。
ハナっからねっとりとしたディープなキスを交わしたあと、いったん見つめ合う。
鈴木さんは「もう本当に眠いの‥だめぇ」ってつぶやく。
俺は心の中で(ええ~!?)って思いながらもコタツ布団の中では服をめくり上げオッパイに向かって手を侵入させてた。
「ちょっとだけおっぱい触っちゃだめぇ…?」
耳元で甘ったれた声を出してみる。
返事が無いのでそのまま服をめくりあげ続けちゃった…。
ディープキスしてるときにパーカーは脱がせてたので、あとは容易いもんだった。
徐々に露わになる鈴木さんの上半身を見守りながら意外にウエスト細いことに気付く。
(着太りするタイプだったか‥)
なんて考えを改めながら一気に首元までめくった。
驚愕‥。
本当に大きかった。
つーか、Hカップっていうブラそのものがデカーw
確かに巨乳タンはおっぱいの表面積が広いだろうから、それを覆うブラが大きいのは理解できる。
理解はできるけど、その想像以上の大きさにビックリした。
なかなか可愛いデザインがないなんて言ってたけど、黒を基調としたシックな大人の装いって感じだった。
俺は黒ブラに弱いのだ。
(;´Д`)ハァハァたまらなくなって両の手でおっぱいを包む。
寄せる。
プハーフガーってかんじで、できた谷間に顔を埋める。
そのまま両脇からHカップをタプタプしてみる。
凄い振動。
俺は激しく勃起した。
そこで俺はいったん服を元通りに戻し、「エッチしたいよぉ」って抱きついて甘えた。
そう思うならそのまま裸にひん剥けよ!って感じだけど、俺にとってはそれじゃ物足りないのだ。
相手にその気になってもらって、「しちゃおっか♪」って感じにならないと価値が無いとすら思える。
無理矢理っぽいのや強引なのは嫌だし。
つーか、「相手も俺とエッチすることを望んでる」ってしっかり確認しないと落ち着かないの。
ヘタレだから‥。
「えぇ~ したいのぉ?」
鈴木さんは焦らしてるのか、それとも本当に眠いのか、あんまり乗り気じゃないような感じもする。
「したいです‥」
なぜか敬語になってしまう弱っちい俺。
(イヤがられてるんだなぁ~俺(T∇T))って思い込んで気が遠くなってくる。
「いつから?いつからエッチしたいって思ってたの?」
そんな質問をされ、正直すぎるほど正直に「最初から‥。部屋に来たときからずっと思ってたよぉ…」なんて言ってしまう。
嫌われるかな?って思いながらドキドキである。
「もっと早く言ってくれればよかったのにぃ…」
鈴木さんは予想外の言葉を口にした。
「もう本当に眠いからダメェ…。それに私明るいとこじゃ恥ずかしい‥」
目を閉じ、唇が触れるか触れないかギリギリのところで鈴木さんからそんな言葉を聞かされる。
けっこう部屋が明るくなってきちゃっていることにそこで気付いた。
とりあえず、(嫌われてねぇ~嫌われるはずがねぇ~♪)って強気に復活した俺は多少強引に舌を捻じ込んでチュパチュパいやらしい音を立ててみる。
それなりに鈴木さんも応じてくれたけど、やっぱり眠いらしい。
おっぱいにチュ♪しちゃおうかとも考えたけど、それはやめにした。
「じゃ、ロフト行く?寝ちゃってもいいよ?」
何気なく何も考えず口にしたわけだが、鈴木さんには「ううん、自分の部屋に戻るよぉ…」って言われちゃった。
ズガ―(T_T)→ ンって思ったけど、「夜に私の部屋に来てもいいよぉ。」ってトローンとした目つきで言われてキスをされた。
「それって…エッチしてもいいってこと‥だよね…」
キスのあとに耳元で優しくささやく。
どうしてもコレは確認したくなるw
「わかんない。夜になったら気が変わっちゃうかも…」
彼女はそんなセリフを口にすると立ち上がって伸びをした。
それから彼女はフラフラと自分の部屋に戻って言ったわけだが、それと入れ違いにニャンコ先生が帰ってきた。
朝日が完全に部屋に差し込む頃には俺もニャンコ先生も深い眠りに落ちていた。
どうやらコタツのなかのニャンコ先生を蹴っ飛ばしたらしくアキレス腱をカプリと噛まれ目を覚ます。
バイトがあったので起こしてもらってありがとうって感じだ。
もちろん学校は春休みに突入していたので、バイト漬けの日々。
夜には帰って来れるから、すぐに鈴木さんの部屋へ行っちゃおう♪なんて考えながらバイトへ向かう。
ところが、バイト帰りにパチスロ中だという友人に会いに行き、ちょっとだけなんて思いつつ隣で1000円投資。
2000円投資。
3000円投資‥。
ああやらなきゃよかったなんて思い始めたけどもう止まらなくなってきた夏目漱石7枚目、ようやく当たりを引く。
で、そのまま閉店まで出っ放し‥圧勝7万8000円。
時給2万である。
家に帰り着く頃には0時近くになってしまい、鈴木さんの部屋はすっかり暗くなっていた‥。
部屋に入るとすぐさま浴室へ。
寒いなか現チャリぶっ飛ばして来たので、かなり体は冷え切っていた。
熱いシャワーに打たれながら、すでに電気が消えていた鈴木さんの部屋のことを考える。
「夜になったら気が変わっちゃうかも…」
彼女はそんなことも言ってたし、気は変わってなくてもすでに寝ちゃったのかもしれない…。
最悪のシチュを考えれば、「酔ってただけで何にも覚えてない」ってこともありえる。
(果たして訪ねて行っても良いものなのだろうか…?)
そんなことを考えつつも、さっきからチンポは激しく勃起している。
おそらくパチスロで大負けして帰ってきていたら、鈴木さんの部屋の電気が消えているのを発見した時点で諦め、そのまま寝てしまっていたことだろう。
基本的にヘタレだしね俺って。
ところが、大勝ちして帰ってきちゃったもんだから、さぁ大変。
なんかすんごい興奮してるし、寝ようと思っても寝つけないだろうし、とりあえず行ってみよう、ピンポン鳴らしてみようよ、って結論に達した。
髪も半乾き、洒落っ気も何にもないシャツにズボンにサンダル履き。
俺はそんな格好で部屋を出た。
(怖気づく前にとりあえず行動に移せっ)と自分を鼓舞しながら薄暗いアパートの通路を進む。
3~4mも歩けば鈴木さんの部屋の前にまで到達するはずなのに凄く遠く感じる。
なぜか、足音を忍ばせてしまう…。
結局2mほど歩いたところで(コンドームくらい持って行かないとなぁ)なんて言い訳じみたことを考えて部屋に引き返す。
もう一度部屋を出ようとしたときに、恐ろしいシナリオを思いつき、心底戻って来てよかったぁ~と胸をなでおろした。
(もしかして彼氏来てるかもしれないじゃんかっ!)どうしてこの可能性に気づかなかったのかと、パチスロで大勝して浮かれ気味な自分を戒める。
まず留守電をチェック。
「彼氏が来てるので、今夜は織田君とSEXできそうにありません」
もちろんこんなメッセージは録音されてない。
当たり前である。
それから駐車場をチェック。
鈴木さんの彼氏の車らしき見慣れない車は停まってない。
そして、彼氏は来ていないだろうと確信。
イイ感じで冷静さを取り戻してきた。
右手にコンドーム3個握りしめ、再び部屋を出てゆく。
3個も持参して行った俺って!? 若かった…(恥)
ピンポーン…。
静寂と闇を切り裂くように無機質なチャイムの音が鳴り響く。
(とうとう押しちまった…)押してしまってから少し後悔。
もう後には引けないと心の中で考えながらも、いまだに何の反応も帰ってこないことに安心する。
このままそっと部屋に戻りたいのと、鈴木さん起きてくれ~気付いてくれ~って気持ちが半々だった。
(頼むから彼氏、または両親だけは部屋に居てくれるな)って祈ってた。
そして、誰かが鍵をはずすガチャリという音が聞こえた。
迎えてくれたのは、パジャマ姿の鈴木さんだった。
眠そうに目を擦りながら「遅いよ~」なんて第一声。
ちょっと大き目のパジャマなのか、手がほとんど袖に隠れてしまっているのが凄く可愛らしい。
足元も捲くってあったし、もしかすると男物なのかな?なんてことを考えながら俺は一歩前に足を踏み出す。
「ごめーんアルバイト長引いちゃってさ…」
「もう来ないのかと思ってたよぉ」
まったく慌てる様子のない鈴木さんを見て、部屋には鈴木さん以外居ないなと確信。
そして、これから間違いなく鈴木さんとSEXしちゃうなってことも確信し、俺は後ろで扉を閉めた。
「入っていいよぉ」とも「おじゃまします」とも言葉を交わさず、黙って部屋へと戻っていく鈴木さんを俺も追いかける。
思い出したように鈴木さんが振り返り、「鍵掛けてくれた?」と俺に聞く。
俺は左右に首を振り、「鍵は掛けてない」ってことをアピール。
すると、「掛けてこないとダメじゃん。エッチしてるときに彼氏来ちゃうかもよ?」って、鈴木さんはちょっぴり意地悪そうに微笑んだ。
2,3歩戻って鍵をカチャ、念のためにチェーンロックもはめ込む。
冷たく澄んだ空気にガシャーン…と響いたのを感じつつ、さっき鈴木さんが何気なく言った「えっちしてるときに…」って言葉を思い出す。
俺が訪ねてきても不思議な顔はしなかったので、記憶はもちろんあるだろう。
どうやらシラフに戻っても気は変わらなかったらしいので、勇気を振り絞って訪ねてきて良かったと心の底から思った。
すっかりカーテンを取り払った鈴木さんの部屋は、月明かりと外階段の非常灯でほんのりと明るかった。
部屋に入ってすぐ横にあるロフトへと続くハシゴの側に彼女は立っていた。
近くに寄ると意外に背が小さい事に気付く。
唇を重ねるのに身を屈めなくちゃいけなかったからだ。
けれども、舌を大胆に絡ませる頃には彼女をハシゴの一段目に乗せていたので身長差は気にならなくなった。
抱きしめても抱きしめても、俺と鈴木さんの距離はなかなか縮まらないような、そんな距離感があった。
余りにも大きすぎるHカップがまるで俺たちが体を寄せ合うのを邪魔しようとしているような、そんな錯覚すら覚えた。
とにかく大きかった。
大きいだけじゃなく、形もよくて張りもあった。
そして、何よりも驚いたのは鈴木さんのオッパイはすごく敏感だったこと。
パジャマの下は何も着けてなかったので、おっぱいに手を伸ばしてすぐに乳首が堅くなってきたのを手のひらに感じた。
触れるか触れないかギリギリくらいのところを俺の唇や指が通るたびに、彼女はビクンと体を震わせた。
「巨乳は感じにくい」なんてよく耳にしてたけど、そいつぁデマなんだなって思う。
つーか、そんなことは何度も思ったことがあったけど、鈴木さんがあまりにも感じやすかったので強く印象に残っている。
ハシゴに寄りかかりながら、彼女の息がどんどん荒くなる。
まだそれほど大した愛撫もしちゃいない。
もしかしてこれからものすごく鈴木さんは乱れるんじゃないかと密かに期待する。
ようやく直におっぱいに手を触れる。
タップンタプンと乳房の感触を楽しんではみるが、あえて乳首には触れない。
乳首に触れるときは服の上から優しく擦るだけ。
別に焦らしているつもりはなかったんだけど、俺自身がHカップを意識するあまり、もったいぶっていたのかもしれない。
一段ずつハシゴを昇るたびに、ちょっとずつ愛撫を大胆にしていく。
いや、自然とそうなっていっただけだ。
何も考えちゃいなかった。
全部で何段あるハシゴなのかは忘れちゃったけど2,3段目でパジャマの上を脱がせたし、真ん中くらいで下も脱がせた。
パンツ一枚で恥ずかしがる鈴木さんを先に数段昇らせ、わざと俺の目の前にオシリを突き出すような格好になるように求めたりもした。
(まだ早いかな?)と思いながらも、オシリに指を這わせスルリとパンツの脇っちょから指を侵入させると、鈴木さんはすでに濡れ濡れだった。
大人っぽいヒラヒラのついた下着に両手をかけると鈴木さんは「ああぁん…」と艶っぽい声を出して左右に身をよじる。
目の前でお尻をフリフリして、まるで俺を誘ってるかのようにも見えた。
太腿あたりまで脱がせると、あとは自動的にストンと足元まで落ちていった。
そして彼女は一糸纏わぬ姿で最後の数段を駆け昇る。
その悩ましい姿を見送ったあと、何気なく下を見下ろす。
無造作に脱ぎ捨てられたパジャマの脇にくるっと丸く縮んだパンツが目に飛び込んできた。
それを見て、なぜかしらとても嬉しくなった。
一歩一歩ハシゴを踏みしめる。
痛いくらいに堅くなったチンポがドクドク脈打っているのが自分でもわかった。
ロフトで彼女は布団にくるまっていた。
俺のロフトには漫画本やら小さなテーブルやらが散乱してるが鈴木さんのロフトには布団が一組あるだけでずいぶん広く感じられた。
まさに寝るためだけの、SEXするためだけの空間のような気がして気持ちが昂ぶってくる。
鈴木さんにそっと顔を寄せ、彼女が目を閉じるのを確認すると額からまぶた、頬から唇へと優しく唇を重ねていく。
同時に掛け布団をめくり、覆い被さるようにして体も重ねる。
首筋に舌を這わせ、ようやく俺は彼女の乳首に直に手を触れた。
人差し指と親指で挟むようにして優しく刺激すると、彼女が「んぁっ」と声を洩らす。
もうすっかりエッチモードに突入している彼女の様子を見て、俺だけまだ一枚も脱いでいないことがなんだか申し訳ないことのように思えた。
レロレロと乳首に舌を絡ませながら俺も上半身裸になる。
袖から腕を抜くときには彼女も手伝ってくれた。
そして、肌と肌を初めて合わせる。
なんとなく乳首と乳首をくっつけたり、ギュッと抱き合ったりして気持ちを互いに気持ちを高めていく。
豊かな乳房の盛り上がりを十分に楽しんだあと、意外に細かったウエストを撫で回しながら、俺は布団の中へと潜りこんで行った。
ハシゴで裸にした時点ですでに濡れ濡れだった鈴木さん。
今は一体どんなに濡れちゃってるんだろう?なんてことを考えながら彼女のヒザ裏に手を回す。
ちょっぴり力を込める鈴木さんを諭しながら、ゆっくりと左右に足を広げてもらう。
躊躇なく俺は彼女の脚の間に顔を埋めた。
「ぃやぁぁん‥」
彼女のかぼそい声が聞こえ、真っ先に俺が感じたのは「匂い」だ。
なんと表現したらイイのか分からないけど、女性らしい甘ったるい匂い。
それに反して、味はちょっぴりショッパかった。
決して美味しいわけじゃないけど、嫌いな味じゃない。
ちょっぴり臭かったり、不味かったりするほうが「秘部」って感じがして、むしろ俺は好きかも知れない。
もちろん、そんなひどい臭いを放つソレに直面したことがないので言えることだけどね‥。
鼻先や口の回りを鈴木さんの愛液でベトベトにしながら、ついこの間まで「小陰唇」と書いてなんて読むのかもわからなかった部分をハムハムと唇で挟む。
(すんげぇイヤラシイ行為っ!)とか自分で思いながら、クンニってやつに没頭する俺。
鈴木さんは俺の髪の毛をクシャクシャっと掴みながら悶え喘いでいる。
たわわ(○語?)なオパーイが邪魔でその表情は確認できなかったけど、すごく感じちゃってるみたい。
いつのまにか自分でヒザの裏に手を回して足を開いたまま固定して、俺が支えていなくても彼女は大股開きの姿を俺に披露してくれていた。
「鈴木さん、その格好すんごいイヤラシイよ?」
指ピストンでクチュクチュと生々しい音をたてながら、ちょっぴり冷静な視線を送る。
「あ~ん、そんなに客観的に見ないでよぉ…」
鈴木さんはそんなセリフを言い終わったあと何かに耐えるかのように目を閉じた。
おそらく自分がどんなにエッチな格好をしているのかすら分かってない。
(彼氏以外の男にこんなにも大胆な姿を簡単に見せてしまえるものなのか!?)とちょっぴりガッカリする。
冷静に考えれば、やっぱり浮気ってダメポ…。
それでも、もう今日が最後だしぃ~♪みたいなノリとHカップの前には、俺の罪悪感などチッポケなものだった。
再び顔を愛液でベトベトにしながら鈴木さんの下腹部にむしゃぶりつく。
短い舌を頑張って伸ばす。
ジュルジュル~みたいな音をワザとらしく出しながら舐め回す。
いや、吸い上げるって感じか。
両手はいっぱいいっぱいに伸ばし、Hカップを堪能。
まるで女体にヘッドスライディングみたいなマヌケな格好だったけど、オッパイとオマンコを同時に楽しむには自然とこんなヘンテコリンな格好になっちまう。
でも、気にしない。
そもそもSEXなんて、基本的には恥ずかすぃ姿の見せ合いっこだ。
羞恥心はやがて興奮へ、興奮はいずれ快感へ。
俺はゆっくりと片腕を引き戻し、ジッパーを下ろしてゆく。
マウスのスクロールホイルをクリクリするみたいに乳首をこねくり回し、優しく優しくクリトリスを舐め上げる。
まるで電気ショックでも受けているかのごとく激しく体をビクつかせる鈴木さんは、俺が身をよじってズボンを脱いでいるのには気付いてたみたいだ。
その証拠に、すぐに彼女は身を起こすと「織田君のもしてあげる」って言ってくれた。
俺が黙って横になると、「あんまり上手じゃないけど‥」って前置きしたあと、パンツを優しく脱がせてくれた。
お口にちんちんを放り込むのと同時くらいに、鈴木さんは目を閉じた。
下手ではなかった。
てゆーか、上手なほうの部類のフェラだったと思う。
つーか上手いか下手かよりも、目を閉じてフェラする娘が珍しくて俺は夢中で鈴木さんのフェラシーンを見つめた。
AVなんかでよくありがちなカメラ目線の挑発的なフェラチオも興奮するものがあるが、目を閉じてするフェラチオも実に色っぽかった。
そして、鈴木さんのソレは、男に悦びと快感を与えるための行為と言うよりも、男のモノを口に含むことで自らが悦に浸っているかのような印象だった。
なんか、美味しそうに舐め舐めしてくれたわけなのだw
「鈴木さんって、もしかしてフェラ…好き‥?」確信めいた質問を投げかける。
「うん、大好き‥」ちょっぴり恥ずかしそうに彼女は答えた。
想像通りの答え。
いや「大」が付いているのは想像以上か。
一瞬開けただけで、すぐまた元通りに目を閉じる。
そして忙しそうに亀頭にチロチロと舌を這わせ始める。
口に含めばまるでキャンディーでも頬張ってるかのようにポッコリと頬がふくらむ。
そのふくらみの正体が俺の亀頭だってことに不思議な満足感を覚えた。
それから彼女は俺のリクエストに応えて、口の中イッパイに唾液をためて、ジュボっジュッポ!なんてエッチな音を出しながら激しく首を振ってくれた。
柔らかなHカップを太腿に感じながら、俺も静かに目を閉じて吐息を洩らす。
コレっきりもう最後だからこそ、俺達2人はこんな事をやっているんだろうってことは気付いていた。
けれども、もっと早くこんな関係になりたかったなぁなんて妄想もふくらむ。
もちろん恋愛とかは抜きでSEXだけの関係っていうズルイ妄想‥。
「あっヤりたい!って思ったら訪ねていってすぐさま合体」みたいな?
(そんな都合の良い関係になっていたら絶対に入り浸りでハマッてただろうなぁ俺)
なんて考えながらも、刻すでに遅しだってこともちゃんと気付いていたさ。
そう、コレが最初で最後なんだ。
そうして俺は、たまらなくなってシックスナインの体勢になることをお願いしますた…。
「69」の形になるときに、女の子がパカって股を開く瞬間、そして目の前にアソコが迫ってくる瞬間ってドキドキするよね。
それぞれ単独でするフェラやクンニってのももちろんイヤラシィけれど、同時にお互いの性器を舐めあうって行為はやっぱり特別イヤラシィ感じがする。
(ココにもうすぐ入れるんだぁ~)
(コレをもうすぐ入れられちゃうんだぁ~)
ってことを十分すぎるほど意識し合って、まさに挿入直前に相応しいエロ行為だと思っちゃうわけなのです。
声を大にして言いたいっ、俺はシックスナインが大好きだ、と。
(;´Д`)ハァハァってゆうか、顔面を愛液でベトベトにするような行為が好きなの…。
顔面騎乗とか…(恥)
別にそれまで隠し持ってたわけじゃないけれど、頃合いを見計らって脱ぎ捨てたズボンのポケットからコンドームを取り出して鈴木さんに渡す。
「あら?持参してたんだねぇ‥。」
なんて感じで、彼女は俺が3個も持ってきたことに関しては特に不思議に思わなかったみたいだ。
「うん持ってきたよぉ。着けて着けてぇ~♪」
なんて甘ったれた声を出しながら正座してかしこまる。
女の子にコンドーム着けてもらうってのも、俺には楽しみのひとつなのだ。
天に向かってイキリ立っている俺のチンポに、彼女は手際よくコンドームを被せてくれると、「ハイっ♪」っ微笑みながら、ポンポンってちんちんを叩いた。
親しみを込めた優しい扱い方だった。
準備完了。
鈴木さんを優しく押し倒し、挿入前に最後のキスを激しく交わす。
と、同時にアレをアレにヌルヌルと擦りつけて「入っちゃうぞ~」「入れちゃうぞ~」みたいな緊張感を楽しむ。
そして腰の角度を微妙に調整。
(ここらへんかな?)ってところでゆっくりと力を込める。
両手は堅く繋いでいたので手放し運転だ。
徐々に亀頭が温かなぬくもりに包まれ始め、やがて俺の体の一部は鈴木さんの体へと完全に埋まった。
「…入った?」
「…うん」
処女と童貞じゃあるまいし、そんなもん聞かなくても分かってた。
それでも俺は聞かずにはいられない。
耳元でそっと問い掛ける。
「奥まで?」
「奥まで入ってるよぉ‥」
そんなことを言い返してもらって自己満足に浸りながら、ゆっくりと腰を動かし始める。
最初はもちろん優しくゆっくりと。
舌を絡ませたり、首筋に舌を這わせたりしながら。
腰を動かすいうよりは、鈴木さんの体を揺さぶるみたいな。
肩の下あたりに手を差し入れて、鈴木さんの体を揺すっちゃうみたいな。
揺すられて自然とオチンチンとオマンコが擦れ合っちゃうみたいな。
オマンコの中でオチンチンがウネウネ動いちゃって気持ちイイかも~みたいな。
俺もなんだかオチンチンにオマンコが絡みついてきて気持ちイイかも~みたいな。
何が何だか分からないけど2人で見つめ合って「アアァ」なんて声出し合っちゃうみたいな。
とにかく俺たちは異常なまでに興奮してきちゃってた。
ちょっぴり冷静ぶってみようとか思って「ねぇねぇ何で俺たちこんなことになっちゃってるんだろね?」なんて聞いてみると、目を閉じたまま「もうわかんないよぉ…」なんて鈴木さんに左右に首を振られる。
(ハッ!鈴木さんモロに感じちゃってるんじゃ!?)
冷静ぶるどころか、逆に興奮してくる。
ヒザ裏に手を当て、左右に鈴木さんの脚を押し広げる。
結合部分をマジマジと見つめながら、ズンッ‥ズンッ…と、ようやく腰を前後に動かし始める。
俺が一突きするたびに「アッ‥ アアッ…」なんて短い嗚咽を洩らす彼女がとても愛しく思えてきた。
溢れ出す愛液が、すでにシーツをぐっしょり濡らしている。
濡れやすいほうだとは思っていたけど、まさかココまでとは…。
当然ながら、エチーな音がクチュっとかネチョっとか、結合部分から聞こえてくる。
こうなると俺も冷静さなんて保っていられない。
気がつけばハァハァ息を弾ませながら、ハイテンポで腰を打ちつけ始めていた。
もちろんHカップの存在も忘れちゃいない。
鈴木さんの両手首を掴んでクロス、あえて彼女の二の腕を利用してオッパイを中央に寄せる。
彼女だって正上位で揺れる自分の胸がどんなに男を魅了するのかおそらく心得てるはず。
二の腕にキュッと力を込めて、その大きなお碗型の膨らみをさらに強調してくれている。
四方八方にタップンタプン揺れまくるオッパイを見つめながら(あああー)って思う。
いや、色んなことを考えるし、浮かんでくるんだけど、無我夢中なので「あああー」としか形を成さないのだ。
(おっとっと。あんまり張り切りすぎるとすぐイっちゃうよ…)
こんな自制心が働くのと、鈴木さんが「彼氏となら…もうとっくに終わってるよ‥」なんて喘ぎながら言うのがほぼ同時だった。
思わず笑いが込み上げたけど、それがちょうどいい気分転換にもなった。
マターリ挿入を繰り返しながら「良かったぁ、彼氏よりも早くなくて‥w」なんて言ってみる。
「アン‥全然早くないじゃん‥アッ…こんなに長いの久しぶりだよぉ‥アァァン」ってな感じで、途切れ途切れの色っぽい返事。
鈴木さんは多少リップサービスのつもりで言ったのかもしれないけど、すぐにおだてられちゃうアホな俺は、その言葉でハッスルハッスル。
(もっと気持ちよくしてあげなきゃ!)
なんて妙な責任感まで芽生えてしまいひたすら頑張ってしまう青二才な俺。
もっと奥までオチンチンを、もっと鈴木さんが気持ちよくなる角度を必○に探りながら、上から下へと突き下ろすように激しく挿入を繰り返してゆく。
すると、どうして今まで俺の部屋まで聞こえなかったのか不思議に思えるくらいに大きな声を鈴木さんが出し始めた。
ウルサイって思えるくらいに俺の下で彼女は喘いでいるのだ。
そして、もうほとんど空っぽに近い部屋に、男と女の肉体がぶつかり合う音が高らかに響いていた。
いつもの俺ならば、腰の回転を緩め、「隣に聞こえちゃうってばぁ」なんて言いながら、タラコ唇で女の子の口を塞ぎにいくところだ。
ところがその夜に限っては、思考が逆へ、逆へと働く。
(もっと声出しちゃえ‥もっと乱れろ…もっともっと淫らな姿を見せてくれ…)
もう止まらない。
ヘタレの俺にしては珍しく荒々しくオッパイを鷲掴みにし、欲望の限りを尽くす。
とは言っても、(うわぁぁぁんおっぱいぃいいいい)なんて思いながら夢中でモミモミするくらいしかできないのですが…。
でもやっぱり、女の子も強弱っていうか、メリハリの効いた荒々しさならもちろんOKなんだろうと思う。
ときに優しくときに激しくみたいな。
俺自身、ちょっぴり乱暴にフェラされたりすると、その雑な扱い方に逆に(アア~ン)って感じちゃうことがあるし。
そりゃ最初から最後まで暴力的なほど荒々しいのはイヤだろうとは思うけど要所要所、乱暴チックなプレイもアリかなって思う。
あくまでも「プレイ」でね。
まぁ、俺も興奮状態だったので何も考えずにオッパイ揉みまくっちゃったけど、たぶん鈴木さんって、オッパイ揉まれ慣れていたような感じがしますた。
ハァハァそんなこんなで、俺はHカップをモミモミしながらフィニッシュに向けてチンチン出し入れを繰り返していたわけ。
おそらく隣室や階下の部屋どころか、アパート全体に俺達の行為がバレバレだったんじゃなかろうかってくらいに、激しさを増しながら。
いや、俺達2人が今こうして裸で抱き合ってるってことが皆にバレバレのほうがむしろ嬉しいみたいな。
そんな精神的な露出狂っぽい境地に辿り着きつつあった。
「どうせ明日には居なくなっちゃうんだしパワー」が炸裂だった。
絶叫に近い喘ぎ声を出しながら悶える鈴木さんの表情を見ながら、突然こんな事を考える。
(果たして、彼氏は、鈴木さんのこんな淫らな姿を見たことがあるのだろうか?)ってね。
浮気しちゃってる罪悪感や、彼氏に対する申し訳ない気持ちなんぞ、このときにはすでに皆無だった。
『きっと彼氏にも見せたことがないんじゃないかって思える鈴木さんのエチーな姿を、 どこの馬の骨とも分からぬ俺みたいな奴がまんまと拝見しちゃってますよー』っていう優越感にも似たような感覚が俺を支配していく。
こういうときの俺ってすごーくイヤな奴なんだろうなって自分でも思うよ。
欝。
(そろそろイきそう…)ジワジワ何かが迫ってくるような感覚。
「射精」を意識すると必ずと言っていいほど(コンドーム外れてないかな?)なんてヘタレな俺は考えてしまう。
結合部分にチラリと目をやり、抜けちゃうギリギリまでチンポを引き抜いて瞬時に確認。
(大丈夫。よっしゃラストスパートだ!)
まるで何事もなかったかのように根元までチンポを挿し入れる。
再び鈴木さんの手首をロックするかのように掴み、引っ張りながらチンポをねじ込む。
引っ張りながら、ねじ込む。
引っ張りながらねじ‥(以下略)
引く力と押す力の相反する力を利用しながら、ちょっぴり乱暴な感じのフィニッシュがすぐそこまできていた。
フェラの時だってSEXの時だって、俺は必ず「イク」ってことは予告する男。
このときだって俺は、鈴木さんの耳元で「気持ちいい…イっちゃいそぉ‥」なんて切ない声を出しますた。
蚊の鳴くような小さい声で予告したのだ。
すると、鈴木さんが「イって…!」って言ったあとにギュ~って抱きついてきた。
ものすごい一体感を得たこのとき、俺は唐突に嫉妬に駆られた。
暴発なんかしたことないさ…明らかに嫉妬からくる想いだったけど、逆恨みみたいでキモッ。
でも、(鈴木さんって、いつも「生」だって言ってたけど、彼氏にどこに出されちゃってるのかなぁ‥)みたいなことを考えちまったんだよ。
と、同時に「彼氏にオッパイを精液まみれにされてる鈴木さん」を妄想しちゃった‥。
(このままイっちゃうのはなんかイヤァァァぁぁ!)って思い直す俺。
大きく深呼吸をしながら、腰の動きを最小限に留める。
そして、俺は鈴木さんに問いかけた。
「ねぇ、いつも彼氏はどこに出しちゃうの?」みたいな事をストレートに質問した気がする。
急にそんなことを尋ねられ我に返ったのか、鈴木さんは「ん!?」みたいな感じで、俺が何を考えているのかを伺っているような気配。
じっと真っ直ぐな目で俺を見つめてくる。
たった数秒なんだろうけど、鈴木さんが返事を返してくれるのを待っているのが俺には凄く長く感じられた。
「えっとねぇ‥。いつも、ここらへんかなぁ‥」
そう言いながら彼女はゆっくりと円を描くようにヘソの周りを撫でた。
「お、おっぱいじゃないのっ!?」
思わず聞いてしまう俺に、彼女から「それはないなぁ…」なんてわりとアッサリ風味の返事が返ってきた。
そりゃまぁ一夜限りの男である俺なんかと違って、鈴木さんとその彼氏は肉体関係を結んでいるどころか強固な信頼関係でも結ばれていたんだろう。
そんな2人が生でSEXしようがどこに発射しようが俺にとやかく言う権利なんかあるはずもない。
けれど、やっぱり(いつもおっぱいに精液かけられます)なんて返事じゃなくて、ひと安心しちゃうワガママな俺だった。
「ってゆうかね、入れてぇ、すぐ抜いてぇ、ピュッて感じだからオヘソあたりにしか出せないんだと思う」
もちろんこの会話は、マターリとオチンチン出し入れしながらの会話。
鈴木さんにとっては、ユクーリとオチンチン出し入れされながらの会話。
そんな状態で、つまりは彼氏以外の人にチンポ挿入された状態で「彼氏の早漏っぷり」を冷静に分析してしまう鈴木さんを見て、頼もしさを感じると同時に興奮させられた。
そして、(あ~この人は完全に彼氏から心が離れているんだなぁ…)って十分すぎるくらい伝わってきた。
この瞬間、(遠慮なくヤリまくちゃってもいいんだよなぁ‥)なんて決意。
しかし今度は逆に「なんでそんなこと聞くのぉ?」って聞き返され、上の空で「ん?いや、その、なんとなくね…」なんて答えるものの、「生でしたいのかな?」なんてズバリ見抜かれたうえに、「おっぱいに…出しちゃう?」なんて可愛いらしく顔を覗き込まれた。
いや、心の中までばっちり覗き込まれてしまった感じがしたよ…。
「えっ!?」なんて恥ずかしくてシドロモドロになりながらも、「おっぱいに出したいです…」なんて正直に答えてみますた。
わりとアッサリ鈴木さんはOKしてくれた。
つか、俺的にはSEXってコンドーム装着して当然なんだけど、「生が当たり前」みたいな感覚の人もいるんだよねぇ。
きっと鈴木さんもその1人だったんだろう。
さて。
念願叶って生挿入。
そして、おっぱいにブッ掛けることになったわけだが。
俺って人間が常日頃から、(早漏なんじゃないかしら?)って思い悩んでいる。
そう思う原因は、『生だとすぐにイっちゃいそうになる』ってことなんだよねー。
コンドームつけるとスゴイ細かくコントロールwできるんだけど、生だと本当にダメポ。
だからこそ、「俺的にはSEXってコンドーム装着して当然」なわけなんです。
でもまぁ、女の子に「生でもいいよ」「生でしようよ」なんて事を言われればすごく嬉しいわけ。
純粋にヤッタ~♪って思うのだ。
けれどもソレは俺にとって、(生だとマジで早いんだよなぁ~)っていう重圧との戦いでもあるわけなんだ。
で、あらかじめ鈴木さんには「生だと俺って本当に早いんでちゅ‥」みたいな事を説明した。
説明しまくったよ。
でも彼女は、「もう十分気持ちよかったから、すぐにイっちゃってもいいよぉ♪」って言ってくれた。
嬉しかった‥。
生ってそんなに違うんだ・・・おなごにとってはあまりかわんない・・全然違うよぉなんつーか、温度が違うよね。
「モロぬくもり」って感じ。
なんで男がココに挿れたがるのかを再確認しちゃうw
当初から、鈴木さんの彼が超特急なのは彼自身の問題だけではなく(鈴木さんのモノが気持ちよすぎるんじゃ?)なんて、そんな疑念は抱いていた。
生で挿入してみて、ソレを痛感することになる。
挿入直後はまぁ普通、ところが出し入れを繰り返していると奥のほうからだんだんと狭くなってくる。
亀頭に何かが絡みつくような感覚はまるでオマンコのなかにもうひとつオマンコがあるような感じ
コンドームなんて数ミリにも満たない薄っぺらなものだけど、それがあるのとないのではやはりまったく違うものだと思った。
ってゆうか俺達、生でするって決めてからは、ロフトを降りてバックですた。
コンドームを外したらあまりにも我慢汁でヌルヌルだったということもあって一応ちんちんを洗い、それからクッション代わりにロフトから掛け布団を運んできて床に敷く。
四つん這いの鈴木さんに後ろから遠慮なくチンポをねじ込む俺。
挿入したまましばらく動かずに、「生」の感触をじっくりと味わう。
(ややポッチャリかな?)なんて俺の予想を見事に裏切ってくれたウエストのくびれを見つめる。
そしてそこから緩やかなラインを描く丸い丸いオシリ。
これから思う存分腰を叩きつける権利を有する俺。
なんだか凄く興奮してきた。
我慢できなくなったのか、鈴木さんのほうからお尻をクイックイッと押し付けてきた。
(ああゴメンゴメン、待ちきれなかった?)なんて独り善がりなことを考えながら、鈴木さんの動きに合わせて腰をゆっくりと振ってあげる。
ニュルニュルとした感触が俺のモノにまとわりついてきた。
お尻を左右に押し広げ、できるだけ奥深く侵入しようと努める。
円を描くようにして鈴木さんのアソコを掻き回すと、「アァァァァァァ…」なんて、まるで体内から空気が抜けるような声が鈴木さんの口から洩れた。
きっと、恍惚の表情を浮かべているに違いない。
でもそれが見えないってのが逆に刺激的だったりもする。
「見えない」ってことに関連して…。
実は、何気なくバックっていう体位を選択したわけではなかった。
これにはちょっとした理由があったのだ。
鈴木さんは、あまりにも超特急な彼氏に後ろから責められるのは苦手だったらしい。
(私の「見えない」ところでそのまま中に暴発されちゃったりしたらどうしよう!?)みたいな不安が常に頭の中にあって、ほとんどバックは拒否していたとのこと。
常に彼氏を監視下に置けるような体位(いつも正上位で)しかできないんだってさ。
で、「じゃあバックでしようよ♪」ってことになったわけだ。
(コンドームつければいいだけの話じゃん?)とか、(オイオイ彼氏のこと信頼してないの?)って感じのことは俺も思った。
でもそれは当人同士のことなので余計な口は挟まないでおく。
鈴木さんと彼氏が上手くいっていないのは、性格の不一致とかいろいろな原因があるのかもしれない。
けれどもやっぱり、SEXの相性の悪さみたいなもんが2人の関係に暗い影を落としているのではないかとも思った。
やはり体の相性って重要なのだ。
まぁとにかくだ。
俺と鈴木さんの間には信頼関係なんてまったくなかったけれど、なぜかバックで挿入することを許された。
俺なんて高らかに「早漏宣言!」をしていたのに、彼女はそんな俺に後ろから責められる不安を感じなかったのだろうか?とても不思議だ。
やはり「コレっきり最後」ってのが鈴木さんを大胆にさせていたのだろうか。
いや、あの日、あの時、あの瞬間、俺達2人は一夜限りの強い絆で結ばていたんだと、そう思いたい。
鈴木さんが「すぐイっちゃってもいいよ」って許可してくれていたので、余計なプレッシャーを感じることなく俺は粘りに粘った。
チンポを洗いに行ったりしてちょっぴり間があいたのも、すぐにイかずに我慢できたプラスに働いたのだろう。
なによりも、SEXパートナーに恵まれていない鈴木さんを気持ちよくしてあげたいっていう妙な責任感が、俺を奮い立たせていたのだ!
ウソヲカキマシタ。
タダタンニ、イクタイミングヲノガシテ、ナカナカイケナクナッテイタダケデス。
カッコツケテゴメンナサイ。
バックのときにいつも思うのは、(女の子ってこんなお尻の穴丸見えの格好が恥ずかしくないのかなぁ~?)ってこと。
俺は男なので、四つん這いの状態で後ろから突っつかれるなんて経験はない。
今のところは‥。
もし俺が女の子だとしても、果たしてこんな大胆な格好になれるかどうか、かなりの抵抗を感じるだろう。
それともあれか!?バックで挿入されるのはそんな羞恥心はブッ飛んじまうくらいにアッハ~ンって感じなのかっ!?
そんなお馬鹿さんなことを考えながら、腰を振りまくる俺なのだ。
ちょっぴり閉鎖されてる感じのロフトとは違って、階下はやや開けた空間。
そのド真ん中でエチしてたので、ロフトとは比べものにならないほど音が響く。
さすがに鈴木さんも少し声を押さえ気味だった。
女の子が必○に声を抑える姿って、グッとくるものがあるよね。
布団の端をギュ~って握ってたり、時には自分の指を噛んでる女の子もいたりする。
なんとかしてエッチな声をもっと出させたいって、そんな意地悪な気持ちになっちゃう。
イかないようにイかないように極力セーブしていた俺も、やがてイイ感じで開き直り、(スッキリとイかせてもらおう!)なんて思い始めた。
何度も何度も鈴木さんのお尻に腰を打ちつけたり、跳ね返されたりしながら、(鈴木さん本当はバック大好きなんだろうなぁ‥きっとこんな風に彼氏に責められたいんだろうなぁ…)なんて切ないことを考えつつ、俺は加速してゆく。
突くたびに飛沫をあげるなんて書いちゃうと大袈裟すぎるけど、本当にそんな感じで、鈴木さんの愛液は俺の太腿まで濡らしていた。
(もしかしてオシッコ!?)そんなことも考えたけど、たとえそうだとしても失禁しちゃうくらいに俺のチンポで感じちゃってくれてるなら、それはそれで嬉しいし許しちゃうって思ったよ。
ちょっぴり大胆なことを思いつき、鈴木さんを立ち上がらせる。
チンポ挿入したまま場所移動…。
「え?なに?なに!どうしたの!?」不安そうに聞いてくる鈴木さん。
後ろからポンポン突かれながら徐々に窓際へと押しやられていく彼女は、まるでペンギンのヨチヨチ歩きを連想させて可愛らしかった。
洗濯物を干すスペースがあるだけのベランダとも呼べないところに面した1番大きな窓。
そこはすっかりカーテンを取り払い、おそらく外から丸見えであろう場所。
鈴木さんの両手をガラスにつかせる。
心地よい疲労感を感じながら、俺は最後の力を振り絞った。
月明かりが2人を照らす。
青白く浮かび上がる鈴木さんの後ろ姿は幻想的とも言える美しさ。
ちょっぴり汗ばんだ背すじに舌を這わせながら、後ろから優しく包み込む。
かなり身長差があったので、立ちバックの姿勢の鈴木さんはかかとを浮かせ気味で、どうしても背伸びみたいな格好になってた。
生まれたばかりの仔馬みたいに膝が小刻みにカクカク震えてる。
乳首を、そしてクリトリスをそっと刺激してあげると、俺の腕の中で彼女はさらに身体を震わせた。
Hカップのおっぱい以外は本当に華奢だったその体。
もしかしてちんちん一本で持ち上げることができるんじゃないか?なんてアホなことも思った。
俺は身をかがめ、腰の位置をできるだけ低くして、そこから彼女を何度も何度も突き上げた。
それこそ、鈴木さんの体を持ち上げて浮かび上がらせることができるんじゃないかってくらいにね。
背を反り返らせ、天を仰ぐような姿勢で、「もっとぉ…お願いもっとしてぇ…」っておねだりしてくる鈴木さんはすごく淫乱な女の子のように思えた。
でもそれがまた、ハァハァだった。
アパート前にある一本の道路。
ちょっと行った所にコンビニがあったので、深夜でもけっこう車が通る。
ヘッドライトが近づいてくると「あぁぁん‥車来たよぉ…どうすんのぉ…」なんて言いながら鈴木さんは俺から逃れようとした。
けれど俺はしっかりと腰をつかんで、「大丈夫だってばぁ、絶対にバレっこないからぁ‥」って離さなかった。
つーか、バレてもいいやって感じ。
鈴木さんの恥じらう姿が俺をさらに興奮させる。
車がアパートの前を通り過ぎる瞬間、一瞬だけあたりが明るくなる。
「いやぁぁん、恥ずかしいよぉ~」なんて言いながら下を向いてしまう鈴木さんだったけど、心と体は裏腹。
車が近づいてくるときが、特に「締まって」いた気がする。
それに、何台目かの車が通り過ぎる頃には抵抗するのを諦めたのかそれともMっ気にでも目覚めちゃったのか、大人しくお尻を突き出してた。
一台、アパートの住人らしき人物の車が駐車場へと入ってくる。
俺たちのほぼ真下で数人が車を降り、話し声が聞こえてきた。
さすがにこのときばかりは俺も腰を振るのを躊躇せざるをえなかった。
けれど鈴木さんは、俺の股関節あたりにお尻をムニュムニュ押しつけてきて、自らチンポを出し入れしていた。
「アァ‥ンゥ…」って小さく喘いでいるその姿を見て、まるでバイブでオナニーをしているみたいだなぁって冷静に思った。
(あんなに恥ずかしがってたのに、鈴木さんけっこうこのシチュに興奮しちゃってるな)って確信した瞬間だった。
人の気配がなくなり、アパートのどこかの部屋の扉がバタンと閉まる音が聞こえてくる。
辺りに静寂が戻る。
あとはもう、イクまで一直線だった。
その夜最速のラップを刻み、俺はゴール目前まで迫っていく。
俺の圧力に屈したかのように、鈴木さんはひじを折りたたんでもう完全に窓ガラスにピッタリとへばりつくような姿勢になっていた。
その夜たまたまアパートの前を通りかかった人の中には、オッパイを窓にムニュムニュ擦りつけながら、バックで激しく責められている全裸の女を目撃した人もいたかもしれない。
できれば俺も第三者として、鈴木さんのそんな姿を見てみたかったなってしみじみ思ったりすることもある。
「ハァッ‥もぉダメ‥ァァァ‥イクょぉ…?」鈴木さんからの返事はない。
喘ぎ声と共に鈴木さんの口から漏れる吐息が窓を白く曇らせている。
俺の頭の中は真っ白。
おっぱいに発射するんだってことを思い出させてくれたのは鈴木さんだった。
「んあっ!」限界を感じて、チンポを引き抜くと彼女はクルリとすぐに振り向いて、ヒザ立ちの格好でオッパイを俺の前に差し出してくれたのだ。
もう無我夢中。
左手で鈴木さんの体を乱暴に引き寄せ、右手はハイスピードで手コキ。
一瞬の間をおいて勢いよく精液が飛び出す。
「ピュピュッ!」、「ピュっ!」なんてリズムに合わせて「アアっ‥」「アッ…」なんて声まで出しちゃってちょっと恥ずかしい。
でも押し寄せる快感の波に逆らうことはできない。
たぶん俺のもっとも素直な一瞬。
限られた人にしか見せられない一番無防備な姿を曝け出す。
ひざが震える。
もう立っていることすらできなかった。
さんざん我慢してきたからなのか、やけに水っぽい精液だった。
床に滴り落ちるのを防ぐためだったのか、それとも単にそんなことをしてみたかっただけなのか‥。
谷間に沿って流れ落ちようとするまさにその時、俺は手のひらで精液をすくいあげ、鈴木さんのオッパイに塗りたくってしまった。
ヌルヌル、そしてムニュムニュ。
SEXの余韻に浸りながら、そんな感触を楽しんだ。
正座を崩したような女の子特有の座り方。
いつのまにか鈴木さんはそんな格好で視線を中に漂わせていた。
まだ息は荒い。
オナニィでの射精後は空虚な気持ちになりがちだけど、SEXでの射精のあとはすごく女の子に甘えたい気分になる。
いつもなら「ワーン♪」って嬉し泣きみたいな感じでオッパイに顔をくっつけて甘えん坊ぶりを発揮するところだが‥。
さすがに自分が放出したものだとはいえ、精液まみれのオッパイに抱きつくのは抵抗があった。
そして俺は何を思ったのか、愛液と精液まみれのオチンチンを鈴木さんの口元に寄せるのだった。
たぶんその行為が、そのときの俺の精一杯の「甘え」だったんだと思う。
おそうじフェラを望んだわけだが、してくれるかどうかもまだ分からない相手の口元にチンポ差し出すなんて、けっこう勇気のいることだった。
でも、それをいとも簡単にしてしまったってことは、鈴木さんに甘えていたんだと思う。
彼女は口元に差し出されたチンポを見つめ、俺が何を望んでいるのかすぐに察してくれた。
さっきしてくれたのと同様の、目を閉じながらのフェラチオ。
俺は精液まみれの鈴木さんのオッパイをもう一度ゆっくりと揉みながら、そのネットリとした舌使いに集中した。
やはりおそうじフェラはムズ痒いような印象でしかなく、俺には快感を得ることが難しかった。
「あーあ。小さくなっちゃったぁ‥。」
鈴木さんが残念そうに俺を見上げる。
遊び足りない子供のような表情にドキドキしたが、寝不足と疲労が重なっていたせいもあってか、その夜俺のチンポが再び勃起することはなかった。
それは、俺と鈴木さんの特別な夜の終焉を意味することにもなった。
最後は、わりとアッサリした2人だった。
一緒にお風呂に入るでもなく、しばらく一緒に布団で添い寝するわけでもなく。
「じゃ、俺そろそろ寝なきゃ。」
「私も寝なきゃ‥。」
そんな感じで、俺は元通り服を着た。
さすがに鈴木さんはシャワーを浴びるとのことだったので、ほぼ半裸の状態で玄関先まで俺を見送ってくれた。
最後に特別濃厚なキスと、「じゃ、元気でね」「うん、織田君もね」なんて言葉を交わした。
そして俺は鈴木さんの部屋を去った。
自室に戻り、もうヘトヘトだったので、すぐさまロフトへと駆け上がった。
先に寝ていたニャンコ先生から毛布を奪い取り、「ニャニャニャニャニャー!」なんて文句を言われながら目を閉じる。
どこからかシャワーを使う音が聞こえてきて、俺が放った熱い液体を洗い流している頃なのかな?なんてボォ~っと考えた。
まだリアルに腕に残っている鈴木さんの感触を抱きしめながら、俺は眠りに落ちていった。
翌日、俺がバイトから戻ると、郵便受けから「鈴木」の表札が消えていた。
もう誰も住んでいないその寂しげな部屋を横目に見ながら、俺は速足で階段を駆け上がる。
扉を開け、出迎えてくれたニャンコ先生を抱き上げたときにふっと思う。
「もしかしてコイツ…童貞卒業しちゃったのかな…?」
マジマジと見つめるがニャンコ先生は何も答えない。
ま、どうでもいいことだ。
こうして俺は、退屈な日常へと戻っていった。
秋、人との縁を思ふ。
完